技能実習日誌、管理簿の作成について外国人技能実習機構に聞いてみた

 

ぼちぼち新制度の技能実習生達が増えてきました。新制度技能実習生の入国、資格変更等の書類申請で様々な疑問点があり、すったもんだで無事入国したり、資格変更の許可が降りました。降りたら降りたで今度は管理に関する疑問が出始めました。

新制度において、団体監理型実習実施者は下記書類を備え付けなければなりません。


  1. 認定計画の履行状況に係る管理簿
  2. 技能実習日誌
  3. 技能実習日誌に付属する技能実習生一覧名簿
  4. 技能実習生の履歴書
  5. 技能実習のための雇用契約書
  6. 雇用条件書
  7. 技能実習生の待遇に係る記載がされた書類

管理簿について4~7までの書類はすでにお持ちだと思いますので、問題は2.と3.の書類ですね。
同僚に聞いてもわからないし、JITCOに聞くよりも外国人技能実習機構に聞いた方が話が早い。早速東京の事務所に電話をしましたが、まともに対応できる方がいらっしゃらないようで保留されました。

4日過ぎても返事がないので、地方の機構事務所へ電話して確認しました。

私が抱いた疑問点:
  1. 新制度の技能実習日誌は、旧制度で在籍している実習生にも適用可能か?
  2. 技能実習生一覧表の参考様式の中身は「記載例集の記載要領」が掲げる内容がほとんど網羅されていない。網羅されていない参考書式のまま使用しても差し支えないか?
回答
  • 技能実習日誌

旧制度と新制度の実習日誌は記載内容が異なるため、旧制度の技能実習生たちを新制度の書式に記載する場合、旧制度において記載すべき項目もきちんと明記すべきこと。

  • 技能実習生一覧表

網羅されていないのでできればご自分で必要事項を記入してほしい。でも、参考様式をそのまま使っても構わない。おそらく機構から書き方について指摘されるかもしれないが、その都度修正して行けば良い。



私の結論:

日誌に関しては、企業担当者にお手数をおかけいたしますが、旧制度と新制度の実習日誌は分けて保管していただきます。機構は旧制度の実習生を管理する権限は無いため、はっきり分けた方が面倒が少なそうです。

一覧表については、私はなるべくデフォルトのまま使ってみます。在留カードの番号くらいは記入するかも知れません。

管理簿

JITCOが作成した緑色の冊子「外国人技能実習機構への届出、報告、記録関係様式 団体監理型技能実習 第Ⅲ分冊」の106ページにあるサンプル通りに記入すればよろしいです。

技能実習日誌について
技能実習生日誌は新制度と旧制度では書式が大きく異なります。旧制度に置いては、技能実習時間を明記して、作業内容も新制度の書式と比べて少々細かいです。ところが新制度は非常に簡単な書式です。参考書式なのであくまで参考であり、自分なりにアレンジすることは可能です。

主な項目は技能実習生に従事させた業務、技能実習生に対する指導内容、指導員名、日付だけです。

名簿一覧表
記載例集の記載要領には最低限の記載事項は次の通りと書いてあります。
ア 氏名
イ 国籍
ウ 生年月日
エ 性別
オ 在留資格
カ 在留期間
キ 在留期間の満了日
ク 在留カード番号
ケ 外国人雇用状況届出の届出日
コ 技能実習を実施している認定計画の認定番号
サ 技能実習を実施している認定計画の認定年月日
シ 技能実習を実施している認定計画の技能実習の区分
ス 技能実習を実施している認定計画の技能実習の開始日
セ 技能実習を実施している認定計画の技能実習の終了日
ソ 技能実習を実施している認定計画の変更認定に関わる事項
タ 技能実習を実施している認定計画の変更届に係る事項
チ すでに終了した認定計画に基づき在留していた際の前記オからキまでの事項
ツ すでに終了した認定計画に係る前記ケからタまでの事項

書式はこちらです。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000-Shokugyounouryokukaihatsukyoku/0000165934.pdf

全く最低限の記載事項が網羅されていません。こんな書式で良いんですか?「機構が別に使用しても構わない」とのことなので使用します。デフォルトのままで。私と電話で話したご担当の方は、私の質問に対して非常に丁寧に答えてくれました。知ったかぶりや、憶測で物を言ったのではなく、きちんと上(本部)に問い合わせてくれました。ありがとうございました。

とは言え、機構の担当者によって意見がかなり異なるものと予想されますので、この記事を参考程度にしていただき、わからないことがあったらご自分で機構に問い合わせた方が良いです。


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