介護技能実習生の1号から2号に上がる際の日本語能力試験が簡単に?

朝日新聞の記事です。

介護分野の外国人技能実習生が働き続けるのに必要な「日本語能力」を測るため、介護に特化した新たな試験が作られることになった。今の試験はハードルが高いとして、実習生を送り出す国側から反発が強い。このままでは不足する介護人材を確保できないと、介護事業の海外進出を進める官民の「国際・アジア健康構想協議会」が7日、年内にも内容を決めて実施すると発表した。

参照元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180308-00000051-asahi-soci

1年目から2年目に上がる際には日本語能力N3に合格しなければならなかったのが、今後はN3に代わって介護に関わる日本語の試験を課すとのことです。更に、入国の条件であるN4合格も、新試験作成の検討をするとのこと。

条件を緩和して優秀ではない技能実習生を受け入れやすくしますとこの記事は言っているんですね。それから、何度も書いていますが、介護を受ける側のお年寄りはどうお感じになれているのでしょうか?

先日の意見交換会でも「介護技能実習生に課せられたハードルが高すぎて、入国すらさせられない」と嘆いている方もいらっしゃいました。

木村よしおの技能実習制度意見交換会での意見

売国!自民党議員「木村よしお」の技能実習制度意見交換会

  • 勉強の仕方がわからない。
  • 勉強が嫌いで学校に進学できなかった。

この手の実習生が大挙してやってこれるルールへと変更されます。

  1. N4,N3のハードルをくぐってこれる優秀な人。
  2. 低賃金でも介護技術を日本で学びたいと思っている人。

このように目的意識を持った人達であれば、モラルも低くなく仕事を任せられそうですが、しかし、このような人は実習生という進路は取りません。

そもそも、日本人にしろ外国人にしろ「介護職が低賃金である」ことが大問題であるのに、介護は安く済ませようと母国でも下層に位置する外国人を受入れれば良いという考え。

技能実習制度は日本の技術を開発途上地域へ移転するのが目的です。更に技能実習生たちはお給料をもらえて、母国の経済にも貢献ができます。しかし、外国人よりも日本人の生活を豊かにすることの方が、日本政府の役目であるのに、介護がいくら大変な仕事でも絶対に賃金を上げない。

普段の激務に加えて日本語ができない外国人技能実習生の指導。彼らの生活管理、介護施設が負う受入れ責任。賃金据え置きで介護現場で働く日本人職員の負担は増すばかり。このままでは、日本人介護士なんていなくなってしまうんじゃないかと。

タイトルとURLをコピーしました