「このお客さんは理事長のコネで取れたよ」
技能実習生の監理団体として仕事をしているとよく聞くセリフですね。理事長の知り合いだから取れたのだろうと思って終わり。
でも、単なるコネとは限らないのです。私が営業をしている時、あと一歩で取れそう。でも、相手はもしかして平職員の私よりも私の上司、それも理事以上の人間との面談を望んでいるかもしれない…。
理事長や事務局長を連れて行くと、ササッと案件を決めてしまう。結構長い時間を費やしてきたのに、訪問一発目で決めてしまう組合幹部。話が決まったのは嬉しいのですが、どうして自分ひとりで決まらなかったのか…と、思うこともありました。
- 経営者を説得できるのは経営者しかいないのか?
- 自分自身にまだまだ能力が無いからなのか?
と、落ち込まず、自分も経営者のように振る舞うこと。ただ単に偉そうに振る舞うのではなく、自分が立派な素質を持ってると思わせることです。「売り込むだけが仕事です」を全面に出しすぎると、顧客はこいつはタダの営業マン。売ることしか考えていないと思われます。
もっと鳥瞰的に、経営者の立場に立って受け入れを考えられること。このような視点は自分の経験やスキル、能力によって生まれます。例えば、
- 一般的なビジネス知識
- 企業と業界の知識
- コミュニケーションスキル
- 個人の品格
- 誠実さ
- 人間関係を良好に保つ能力
- 分析能力
- 度胸
これらのスキルを身につけ、経営者的な考えを身につけるにはどうすればよいのか。それはやはり決断できる立場に就くことでしょう。
- 自分の部門の成功・失敗に責任を負う立場
- 部下の生活に責任を持つ立場
- 経営者の思考法、話題に関する書籍を読む。彼らの考え方、決断、ビジネスの観点から経営者にとって何が大切かを学ぶ。
ターゲットとしている業界をチェックする。業界の会合やセミナーなどに出席する。 - 自分の組織の経営陣に失敗、成功談を伺う。
勝ち組になるためには、自分の能力開発に多くの時間を割くことです。忙しいと言っているだけでなく、通勤時間、帰宅後スキマ時間を見つけて勉強に時間を割く。企業回りの時の空き時間、喫茶店でスマホをいじるだけでなく、業界、ビジネス関連の書籍を読む。浮いた時間を自分のものにする習慣も身につけられ、一石二鳥です。