技能実習生同士の喧嘩実習生同士の喧嘩に手を焼かされた人は少なからずいるでしょう。
技能実習生活指導員、監理団体の担当者にとって面倒な出来事の一つです。
喧嘩の仲裁、喧嘩後の処理は確かに大事です。監理団体は最低月に1度の訪問になりますが、実習生の母語を使って第三者的な立場で面談しますので、一人一人と話していれば不穏な空気を掴むことができるはずです。
喧嘩の仲裁と事情聴取を行う
実習生が喧嘩をしてしまった場合、すぐに両者から事情を聴きます。決して一方だけの言い分を聞いて鵜呑みにし、もう一方を叱らないことです。
ところが、喧嘩をしたのが常日頃問題のある人間ですと、生活指導員や実習指導員の方は「あいつが悪いに違いない」と思って、一方的に注意してしまうことがあります。必ず両者から話を聞きましょう。
今後、一緒に生活、仕事をしていくうえでの問題点を把握します。
お互い妥協できる点、改善すべき点を確認することです。
喧嘩の処分について
事情を聴いたうえで、問題があった実習生に対し口頭で注意をした後、必ず反省文や誓約書を書かせてください。双方とも問題があったら双方に出します。
・もう二度と喧嘩をしないこと
・喧嘩をした場合、実習実施者や組合の処分に従うこと
技能実習生への指導内容
- 日本では殴り合いのけんかは警察へ通報しなければならない案件である。
- 器物を破損した場合は弁償してもらう。
- 他の実習生へも教訓として喧嘩をしてはならないことを厳しく伝える。
安易な部屋替えは他の実習生に対しても迷惑をかけることになります。
部屋替えの後でまた問題を起こす可能性もあります。また、「喧嘩をしてもすぐに部屋を変えてもらえる」と思われるのもよくありません。
殴り合いのけんかをし関係修復が不可能、更なる暴力の恐れがある場合のみ部屋替えをしましょう。
暴力を伴う喧嘩が発生した場合、送り出し機関にも報告し彼らかも厳重注意してもらいます。また、実習生の家族にも伝えて、再び暴力を振るった場合は実習を終了させることも理解させましょう。
早期発見に努める
喧嘩の予防のためには、訪問指導や定期監査の時に技能実習生からの聞き取りを行うことです。全員と話すことはもちろんですし、「仕事や私生活で問題はないか。同僚、同室の物との間に不和がないか?」を何度も言い方を変えて聞きます。
喧嘩の原因などは些細なことです。些細なことが積み重なって喧嘩に発展するため、本人たちも普段気づかないうちに不満をため込んでいるケースが多いです。
- 冷暖房の使い方
- 冷蔵庫の大半のスペースを占領している
- 共同スペースの使い方が汚い
- 家族とSNSで会話するときの音、ゲーム音がうるさい
- 夜更かししている
などが喧嘩の要因です。
部屋を見ればわかります。汚い部屋にはトラブルの原因が潜んでいますので、早期発見に努めましょう。