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さて、失踪した実習生。
3年満期まで残りわずか。
ところが、企業側の一方的な理由により会社都合退職として、帰国せざる負えなくなりました。すったもんだがあり、3人いた実習生は彼を残して一人となってしまいました。一人だけだし、企業の担当者もいるので見送りは楽な作業です。失踪する危険性は極めて低い…品行方正な実習生だと思っていたようです。私は担当し始めたのが4ヶ月前でしたので、この人の人間性に関してはほとんどわかりませんでした。
出発地は名古屋セントレア。
出国手続きを終えて、安全検査前まで見送り。
「元気でな・・・・;;;;っ!中国についたら絶対に連絡しろよっ!(TдT)」
担当者さんも感極まって男泣き。
日本語も上手いし、現場での評価も高い。日本ナイズされた素晴らしい実習生だとおっしゃっていました。監理団体の職員としてこういうシーンを見るのはとてもうれしいです。やりがいを感じる瞬間の一つですね。
検査を通過し、その背後にある出国審査場へ向かっていく姿も確認しました。
私は次の予定があったので去りましたが、
「ちょっと…もう少し空港にいさせてもらいます」
と、感傷に浸っていた様子の担当者はおっしゃいました。
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翌日、彼のフライトを予約した旅行代理店より私宛に連絡が入りました。
「才谷さん!昨日中国行きのお客さん!乗ってないアルよっ!」
ええ?!
確かに乗ったはずです。乗ったかどうかは目視確認していないけど…安全検査を終えて、出国審査場へ向かって行ったのは間違いありませんでした。
もしやの失踪…?
安全検査を終えてから抜け出したのか?
抜け出すにしてもガードマンが固めている安全検査場入り口から抜けるのは至難の業だと思っていました。中国人の知り合いに聞くと、「結構簡単に入り口から抜けられる」そうです。腹が痛い、忘れ物をしたと言えば出してもらえるとのこと。
入管と警備会社の人に聞いたら「簡単には出られませんよ」って言われましたけど。いずれにしてもガードが甘々ですね!
早速、派遣機関に伝えたところ、本人は帰国していない、家族も知らない。
こりゃあ・・・通報ですな。
企業へ報告したところ、帰国日3日前に退職した人間なので、退職後に起こった失踪に関しては関わりたくないとのこと。
そんなことが許されるのか?在留期限はまだあるし、もし警察に保護された場合「〇〇㈱」の元社員ですってことを言うに決まっています。今は知らず存ぜずで通せても、いざ警察からの問い合わせがあった場合、担当者が経営者から怒られそうですけど?そのことを伝えましたが、「いや、穏便に片付けたいのでっ!」ってことでした。
まあ、それだけ良い実習生だったのでしょうねえ。
他の従業員たちの胸の中でも、良い思い出のままで終わってほしい…そう考えているものと察しました。
という訳で入管へ質問。上記事情を伝え、
「元受入企業さんが『行方不明報告書(JITCO書式10-54)』捺印を渋っているのですが、当組合の組合名、捺印と元受入企業の名前だけ記入して提出して良いですか?」
と、質問しましたら、
「あ、良いですよ。別に(失笑)」
とのこと。
すぐに管轄の警察署へ失踪届を提出してきました。
ここで注意!
通常、実習生が失踪した場合、実習場所管轄の警察署へ届け出ます。静岡県清水市でしたら清水の警察署へ。しかし、今回は企業を退職後ですので、監理団体オンリーの管理下にありますので、組合が存在している地域の警察になります。例えば、神奈川県にある組合だったら神奈川県警になります。
失踪した実習生のパスポートコピーと在留カードコピーを持って、最寄りの警察署へ。実習生の失踪がだいぶ多いようでして、どーせ見つからねーよ的な態度で接していただき、大した事情聴取は受けませんでした^^;。
「とは言え。確保できるのは在留期限が切れた後ですよ。期限内だと発見したところで任意同行を求める程度ですから」
そーなんですよね。
期限内だとガッツリ確保できません。任意同行をお願いして断られたらそれまでです。「実習生〇〇さんをどこどこで見かけました」という情報くらいはくれるらしいですけど。
ただ、実習生ネタで色々と雑談はさせて頂きました。ためになる話も聞きましたので、これはまた後日。
実習生が姿を消してから警察署へ届出たことまでをレポートにして、行方不明報告書(JITCO書式10-54)に添付して入管へ提出してきました。
この実習生、2ヶ月ほどして出てきました。
派遣機関から連絡があり、帰国してから派遣機関のオフィスへやってきたとのこと。
どうして当日姿を消したのか、日本で何をしていたのかを問い詰めたようです。
「京都にいる友だちの家に行った。それから観光しただけ」
嘘だ…!
絶対に悪いことやっていたはずですよ!なんか大きな金の動く仕事。短期でめちゃくちゃ稼げる仕事…。
怪しすぎます。実習生に尋問することもできないので、派遣機関にお願いしてさらなる事情聴取をお願いしましたが、音信不通となってしまいました。この派遣機関もいざという時には糞の役にも立たない連中だし、これで縁が切れました。
仮に彼の乗る飛行機が飛び立つまで空港で待機していても、逃げようと思えば出発時刻が過ぎるまでずっと空港内で隠れていれば良いことです。秘密の抜け道があったのか?それとも、何らかの犯罪チックなグループから予め脱出ルートを教えられていて、立ち去ったのか…?
気になります。
残りの在留期限がある状態で帰国。不法滞在者として帰国しなかったのが賢いですなあ…。仮にガードマンに依頼して、搭乗口まで見送りさせても在留期間が残っていたら再入国してきますからね。在留期限のある実習生が帰国する際は注意が必要です!