外国人技能実習生を受け入れていても、イマイチ制度全体について理解しきれていない。
労務管理についてわからないことがある。
制度についてはぼんやりとわかるけど、体系的に理解していない気がする。監理団体でも受入企業においても、そういう方はいらっしゃるかと思います。時々聞かれるのが、
「ねえ、実習生が仕事中に怪我したけど、労災申請しなくても大丈夫でしょ?」
して下さい。
労災保険の対象です。
JITCOのホームページを開けば、教材や実習生の入国申請関連の書類等が貼られていますが、たくさんあってわからない。どれをダウンロードすればわからないという人もいらっしゃると思います。そんなときは片っ端からダウンロード(http://www.jitco.or.jp/download/download.html)すればいいのでしょうけど、それだとあまりにも不親切なので、才谷大吾郎の独断と偏見でおすすめさせて頂きます。有料教材の紹介はこちら→http://www.jitco.or.jp/text/yuuryou.html
http://www.moj.go.jp/content/000102863.pdf
ガイドラインです。困ったときはこの指針を振り返りましょう。
外国人技能実習生制度を全く知らない人は必ず目を通して下さい。受入要件、受入人数枠など超基本的なことに関して書かれています。実習生を初めて受け入れる受入企業、監理団体は必ずこのパンフレットから目を通して下さい。私もいつも持ち歩いています。
毎年発行されています。最新の全国最低賃金、寄宿舎に関して、安全衛生、労働者の人権等、基本的なことが非常にわかりやすく網羅されています。雇用条件通知書等の書式も掲載されています。
必携です。
などなど。
実習生を受け入れる上での疑問点を解消してくれるのが、20ページ程度のこの資料ではないでしょうか。
技能実習生向け技能実習ガイドブック
[日本語版一部訂正事項]
Technical Intern Training Guidebook for Technical Intern Trainees
[英語版一部訂正事項]
面向技能实习生的技能实习指南
<I> [インドネシア語版一部訂正事項]
<V> [ベトナム語版一部訂正事項]
<T> [タイ語版一部訂正事項]
<F> [フィリピン語版一部訂正事項]
<S>
技能実習生が携帯すべき資料です。外国人技能実習生とはどんな立ち位置なのか、監理団体の役割、JITCOの相談窓口、日本の社会保険について説明がなされています。保証金を徴収してはいけないこともしっかりと書かれています。是非実習生に配布してください。実習生向けの資料ですが、監理団体の職員にとっても勉強になる内容が載っています。
健康管理を徹底し、実習現場での怪我を防ぐことは効率的な実習、快適な日本での生活につながります。特に健康管理については、医者との会話例文、体の名称が掲載されているので実習生たちに配布、暗記させましょう。
上述したとおり、技能実習生も労災補償対象となります。
送出し機関の送出しマニュアル
[日本語版一部訂正事項]
Operative Manual for Sending Organizations
[英語版一部訂正事項]
派遣机构的派遣指南
[中国語版一部訂正事項]
長年送り出し機関としての経験がある機関でしたら、既に持っているでしょうし、事業内容も理解しているはずです。しかし、中国等は時として不正行為ギリギリの行動を取ることもありますので、制度のルール等を遵守するよう伝えていく必要があります。
「日本語を勉強しろ!」と口で言うのはかんたんですが、彼らと話すときは我々も聞きやすい、理解しやすい言葉で話す必要があります。フランクすぎる話し方、スラングばかりの日本語、長ったらしい話ばかりで要領を得ない話し方では伝わりませんし、聞き手ではなく話し手にも問題があります。参照記事:外国人技能実習生に丁寧すぎる説明は返ってわかりにくい
外国人と話すときの注意事項が網羅されています。
技能実習生手帳
Technical Intern Trainee Handbook
技能实习生手册
技能実習生手帳は必ず実習生たち全員に配布して下さい。JITCOの巡回指導でも配布の有無は必ず聞かれる内容です。
その他、職種によって注意事項、資料等がありますので詳細はJITCOホームページ等でご確認下さい。
以上が外国人技能実習生を受け入れるに際して、最低限手に入れておく資料です。すぐにダウンロード&プリントアウトです!