外国人技能実習機構推薦の日本語教育アプリをダウンロードしてみた

外国人技能実習機構で紹介されている、日本語教育アプリ「げんばのにほんご」です。

https://www.otit.go.jp/files/user/220314-101.pdf

アプリをダウンロードして…。

ログイン画面が登場。

このログイン画面を見た時、「これはちょっと実習生に受け入れてもらえなさそう」と感じました。

アプリダウンロードしてすぐに使えるのではなく、メールアドレスやら個人情報を登録してからようやく使えるアプリケーションです。

多くの実習生たちは、口では「日本語頑張ります!勉強しています!」と言っていますが、勉強していない人が多いです。そもそも学習意欲のない人間の方が多い。

そんな人たちですから、個人情報登録をする気になってくれるのは、スマホゲームくらいです。

日本語学習のためにメールアドレス使ってやるか?

中国人は微信、ベトナム人はFacebookが主流。

 

そんな疑問を持ちつつも、とりあえずダウンロードしてみました。

登録言語は中国語。
中国語以外わからんしね。



げんばのかいわ、げんばのことばなどの項目があります。

技能実習生が実際に現場で見聞きするようなシーンに、そこそこ実用的なフレーズが盛り込まれています。

一通り短い会話が終わると、最後に「理解度チェック」があります。

間違えるとこの通り。

 

基礎問題、在留資格、税金保険関係などの課に分かれています。


単語テストもあるので、文字を見ながら音声を聞いて回答します。

 

このアプリは本当にスキマ時間に遊び感覚でプレイしてもらうタイプですね。
これで一つでも二つでも単語を覚えてもらえればOKという、期待せずに使ってもらえれば良いかなという感じでした。

やる気のある人はこんな簡単なアプリなどは見向きもせず、ネットや市販の教科書を使ってバリバリ学習しているはずです。私の担当している技能実習生たちは、今年になってN2合格者2名、N1合格者1名とかなり頑張ってくれています。

まずはこのアプリを技能実習生たちに強制的に登録してもらい、訪問時に学習の記録を確認するのが良いですね。内容は簡単で、フレーズも短い。いやいやでもやっていれば、少しは覚えてくれるはずです。

結局はこの積み重ねなんだよなあ…。

「技能実習生が勉強しない」
「どうせやらないから」

と、監理団体の私達が先に諦めてしまってはいけません。来日したらすぐに日本語学習の大切さを伝え、配属して生活に慣れ始めたら課題を与える。

この繰り返しですね。

才谷大吾郎