一昔前であれば、実習生を選抜にやってくる組合職員、企業担当者を適当に接待していれば「良い派遣機関」と言われていました。
日本企業の社長も接待だけを楽しみに中国、ベトナムへ出張していた人もかなりおりました。そのため、接待をする派遣機関の側も「適当に飯を食わせて、酒飲ませて、女を抱かせれば良い」のだと考えています。
中国などは特にお客を接待するだけが仕事と考えています。お客を接待することは良いことであるし、接待好きの民族だからというのも理由の一つでしょうけれども、その方が彼らにとって楽なんです。接待重視でやることをやらない。
とんでもないのは、日本側が現地で面接や筆記試験、合格者に対する注意事項の説明に対して「早く切り上げるよう催促してくる輩」すらいます。H社がまさにそうでありました。社長より、
「早く食事に行こう」
「実習生に対する説明は10分で終わらせてくれ」
「雇用契約の話はこっちでやるから、今はしなくてよい」
別に社長が忙しいわけでもありません。
とにかくきちんと仕事をしないんですよ。受入れ企業の親戚だかお友達だか知りませんけど、きつく叱りつけましたけどね。ふざけ過ぎです。
今でもお付き合いのある受入れ企業D社。
1期生は私共と付き合いのあった派遣機関で、レベルの高い技能実習生たちであったのですが、D社にいた中国人スタッフより「派遣機関のH社を使え」と要望がありました。やれ、H社の社長は俺の親父の友人だとか、遠い親戚だとかほざいていましたが、何のことはないキックバックがほしいだけのことです。彼らの言う親戚だ何だというのは、たいてい嘘です。
キックバックの弊害について、D社の担当者に伝えた所、
「社長の懐刀だし、別に彼(中国人)がフトコロを潤したとしても、会社に悪影響がでなければ構わない」
わからないんですよ。キックバックの弊害が。
このChina人の取る行動が企業にとって何のメリットも無いどころか、返ってリスクの方が大きいことは明らかです。それでも構わないと窓口の担当者は言っておりました。押し切られる形で派遣機関H社から受入れましたよ。6名。
まあ、酷いものでした。ビジュアル的に日本語を覚えられない顔つき。知能テストの結果も最悪。面接もその場を取り繕うだけのパフォーマンスなので呆れ果ててしまいました。くだんのChina人も立会い「才谷さんの結果はどうですか?」と聞かれたので、正直にいいました。「はっきり言って合格者はいませんよ」と。ただ、強いて上げるのであれば補欠程度の人材は一人いると。
あからさまに嫌な顔をしていましたね。
無理くり6名採用していましたw
3年後、この6名はどうなりましたでしょうか?
内2名は技能移行試験に不合格。1年で帰国。
内1名は入国後7ヶ月で万引き。帰国処分。
内2名はど付き合いのケンカをしたので帰国。
たった一人です。任期を全うして帰国したのは。私が補欠として認めた1名です。自画自賛しているわけではなく、本当に情けない結果でしたね。帰国の度に企業担当者から「何とかしろ!」と言われましたが、責任の大半は御社にもあることを伝えましたよ。China人を泳がせておくと必ず将来問題が起こる。キックバックを黙認してしまったことも要因の一つであると伝えたら、黙りこくりました。China人だけでなくキックバックをもらう日本人も同様です。
帰国処分の時に必ず揉めるのが保証金等の問題です。保証金そのものは少なかったのですが、技能実習生たちがH社に支払った金額が平均以上でした。日本円にして80万円ありました。
これでは不満が爆発するのも無理ないでしょう。一部でもいいから返金してくれと騒いでおりました。揉める度にH社の駐在員を呼びつけるのですが、屁理屈、理由をつけては来訪を拒否され続けました。
結局こういうことなんですよね。
H社はだいぶ技能実習生の派遣数が減ったらしいです。キックバックで組合と客をつなぎとめていたようですが、顧客の大半が建築や農業、水産。法律違反、ケチケチな体質、下衆な体質なところも多かったのでしょう。また、派遣機関に管理能力がない、育成能力もないと分かれば淘汰されるに決まっています。