現在、特定監理団体の資格を取るための書類作りに精を出していますが、ゆくゆく…というか、傘下の受入企業さんの実習生が技能検定3級実技試験に合格したら、すぐにでも一般監理団体の資格申請を行うつもりです。
一般監理団体になるためには、様々な書類、様々なマニュアルを作成しなければなりません。技能実習生の選抜に関する項目があります。過去の面接履歴、選抜方法を思い出しながらまとめていると、実習生の実家を訪問していたのを思い出しました。
「実習生の家族と会ってどうするんだ?」と思われる方も多いと思いますが、やっぱり彼らの生まれ育った環境、両親に会っておくことは非常に有用です。
彼らの実家に行くのが大変なんですけどね。
中国の場合ですと、成田、羽田、名古屋、関空などから上海なり北京に飛んで、そこから飛行機または新幹線で地方都市へ向かう。さらにそこから車で2,3時間…と、奥地へ向かいます。
企業の方は、「こんなところに住んでいるのか…」と驚いておりました。
家にトイレもなく、公衆便所を共用。
家畜が道路を歩いていたり。
受入企業も日本の田舎にありますが、それでもイオンモールあり、コンビニあり、ホームセンターありで、生活には全く困りません。彼らの生活様式を見ていると、日本人にとっては当たり前のことだと思っていることから教えなければならない…と思わせられます。
ゴミの分別や日本社会については派遣機関が教えてくれます。
しかしながら、文明の差はどうしたってあります。派遣機関の事前教育で教鞭を取っている人は、都会の人間もしくは、田舎出身でも都会の生活に慣れてしまい、ど田舎出身の人達がどんな生活習慣だったかを忘れてしまっています。
まあ、共用部分をきれいに使わないのは、中国人技能実習生の特徴とも言って良いです。
彼らに公の意識なんてこれっぽっちもありませんが、それでも「あいつはマナーがひどすぎる」と言われる人もいます。
揉めてから注意するのはもちろんですが、事前に注意をしておくことです。
「こういう所から来ているのだから、日本の常識なんて通じない。ゼロから教えなければ」
と、家庭訪問をすればわかるでしょう。
「どうしてこんなことがわからないんだ?」
と、言われる生活指導員の方もいらっしゃいます。彼らの故郷を見ておくと、彼らを知った上で指導ができるので、管理がしやすいと思います。是非、彼らの実家を家庭訪問してみましょう。