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臨機応変なwブローカーとの巡回思い出ばなし

<p>ブローカーと一緒に巡回をしていました。この仕事に就いて間もない頃のお話です。今思うととんでもなくて、思い出すだけで笑ってしまいます。<&sol;p>&NewLine;<p>今でこそ1号、2号と技能実習制度が確立しておりますが、当時は1年目は研修生、2年目になってやっと技能実習生になれました。滞在資格も特定活動でしたしね。懐かしいです。<&sol;p>&NewLine;<p>研修生の頃は残業、夜勤をさせてはならないのに、こっそりとやらせている企業は腐るほどありました。監理団体に黙ってコソコソやる分にはまだ可愛げがあるのですが…、堂々と「研修生に残業、夜勤をやらせられないのであれば、受け入れる意味なんて全くねえ!」と啖呵を切った不届き経営者もおりましたね。<&sol;p>&NewLine;<p>なぜここまで彼らが啖呵を切れるのかといいますと、ブローカーがゴーサインを出しているからなんです。<&sol;p>&NewLine;<p>「追加研修(残業のこと)をさせる場合は、いちいち最低賃金を払う必要はないよw400円くらい払えば良いんだから」<&sol;p>&NewLine;<p>当時、入管がローラー作戦で研修生を受け入れている企業に臨検をかけていたりと、様々なことがありました。<&sol;p>&NewLine;<p>とある企業にブローカーと巡回に行きました。<br &sol;>&NewLine;ちょっと仕事が少なくて、社長が研修生たちから「残業をさせろ」と突き上げを食らっていました。いやいやいや…残業をしちゃいけないんだよと。この時は、私と言えども流石にこの程度の知識はもっていました。<&sol;p>&NewLine;<p>「研修期間中は残業しちゃいけないんだよ」<&sol;p>&NewLine;<p>と、諭すと、技能実習生たちは怒りから泣きっ面へと変貌。<&sol;p>&NewLine;<p>「家族を…助けたいし…自分には弟がいて・・・」<br &sol;>&NewLine;「私は高校、大学なんて諦めたけど…弟には進学してほしい。学費を稼ぎたい」<&sol;p>&NewLine;<p>中国人女の実習生でした。お涙頂戴作戦に、この当時はまだかなり初心だった私は…心が揺れてしまいました。説得したいけれど、うまい言葉が見つからず。<&sol;p>&NewLine;<p>社長までも、<&sol;p>&NewLine;<p>「研修生時代の残業は法律で禁止されてるからさあ」<&sol;p>&NewLine;<p>お前っ・・・!普段は率先して法律を破りまくっているのに、この期に及んで法令遵守かい!?と、私も呆れ果てていると、ブローカーが、<&sol;p>&NewLine;<p>「そうか…かわいそうだよな。みんないろいろ有るよな。これ…少ないけど俺の気持ちだ」<&sol;p>&NewLine;<p>と、言いつつ、彼女たちに5&comma;000円ずつ現生をプレゼント!!<&sol;p>&NewLine;<p>根本的な解決になってねえ…。<br &sol;>&NewLine;でも、私もちょっぴりこの時ばかりは「太っ腹な人だな」なんて思っちゃいましたよ。<&sol;p>&NewLine;<p>社長も「いやいや!ブローカーさんにそこまでしていただかなくても!」なんて言って超恐縮。<&sol;p>&NewLine;<p><img class&equals;"aligncenter size-full wp-image-1053" src&equals;"https&colon;&sol;&sol;gaikokujinginoujishu&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2017&sol;06&sol;TRT0607017&lowbar;TP&lowbar;V&period;jpg" alt&equals;"" width&equals;"600" height&equals;"400" &sol;><&sol;p>&NewLine;<p>巡回を終えて上司に報告すると、<&sol;p>&NewLine;<p>「そ、そうか。あの人はやっぱり<strong><span style&equals;"color&colon; &num;ff0000&semi;">臨機応変<&sol;span>に対応できるよなあ<&sol;strong>。流石に場数を踏んでいることだけはあるよな」<&sol;p>&NewLine;<p>ひたすら感心する上司。<strong>更に「お前も見習えよ」<&sol;strong>的なことも言われましたよ。<br &sol;>&NewLine;臭いものに蓋、むしろ、後々トラブルの火種を撒いたような気がしました。案の定、この企業の実習生たちは残業が少なくなると、会社に残業を要求。社長は現生を渡すほど気前も良くないし、お金もないので、お米、野菜などを現物にあげてその場しのぎをしておりました。<&sol;p>&NewLine;<p>騒げば、脅せば何かがもらえる。<br &sol;>&NewLine;China人の本領発揮。<&sol;p>&NewLine;<p>が、大きな騒ぎを起こすこと無く、彼女たちはなんとか満期で帰国しました。<&sol;p>&NewLine;<p>しかし、トラブルの火の粉が我々組合に降り掛かってきました。<&sol;p>&NewLine;<p>ブローカーがうちの組合をアポなし訪問(いつもどおり)。<br &sol;>&NewLine;上司にお金をせびっていました。<&sol;p>&NewLine;<p>「アイツラ(件の4名の実習生)が残業サせろって騒ぐから、<strong>一人あたり1万円上げたんだよ<&sol;strong>。これって必要経費だしさ、組合でなんとかしてよ」<&sol;p>&NewLine;<p>接客室から漏れ聞こえるドスのきいたブローカーのだみ声。有無を言わせない物言い。専業ブローカーですからね。この人ちょっとカタギじゃないんじゃない?と思ったときは一度や二度ではありません。上司はなんかモソモソと言ってましたが、何を言っているのかわかりません。脅されていたと思います。<&sol;p>&NewLine;<p>「才谷君、君、確かあの人が研修生にあげたお金って5000円じゃ無かったっけ&Hat;&Hat;&semi;?」<&sol;p>&NewLine;<p>「はあ、そうですけど…」<&sol;p>&NewLine;<p>「そーだよね。1万円よこせって言ってきてさあ…。でも、『本当は5000円でしょ?』なんて言ったらぶん殴られちゃうよ、俺&Hat;&Hat;&semi;」<&sol;p>&NewLine;<p>この上司ははっきり結果を報告してくれませんでしたが、風のうわさでは4万円(1万円&sol;人)を支払ったそうです。<&sol;p>&NewLine;<p>昔はこんな無茶苦茶な監理でしたけど、こんなものだと思っていたのですから、今考えるとゾッとします。<&sol;p>&NewLine;<p>もちろん、今ではこのブローカーも含め、ブローカーとの付き合いはありません。こいつをどうやって組合から追い出したかは気が向いた時に書くかも知れません。結果から言いますと、外部から制度に詳しい歴戦の猛者を雇用して、ブローカー排除も含めきちんとした監理をしていくよう指導していただきました。<&sol;p>&NewLine;<p>この人こそ組合にとっての救世主、私にとってもお師匠さんです。<br &sol;>&NewLine;現在、私は企業を監理しておりますが、監理手法は全てこの方から学びました。手ほどきを受けました。もしこの方がいらっしゃらなかったら…この組合は崩壊していたでしょうね。<&sol;p>&NewLine;&NewLine;

才谷大吾郎