それでも外国人技能実習生事業に携わっている理由

先日、外国人社員をたくさん入社させて、彼らが働きやすいような仕事環境・生活環境を整えましょうという厚労省のパンフレットに関して紹介しました。

外国人高度人材を受け入れるための手引と判断しました。先進国の高尚な法律や規則、習慣で途上国から来た人たちを縛るのはほぼ無理です。南朝鮮などは民主主義国家と言いつつも平気で約束を破りますし、ましてや外国人技能実習生の国籍を見てください。韓国以下の経済力、民度も決して高くありません。いや、民度に関しては韓国よりも高い国があるかもしれませんが。

厚労省発行の外国人の活用好事例 日本人は外国人のために我慢して優遇しなくてはいけないの?

外国人技能実習生制度を叩くけど、移民はウェルカム?

何事もそうですが、まずは優秀な外国人が入ってくる。 フィリピン人の家政婦にしたって最初はレベルの高い人材が入ってくるはずです。 その後はどんどん質が下がってきます。

都民ファーストと言いながら「移民ウン千万人を受け入れよう」では、近い将来移民ファーストになっていくのは日の目を見るよりも明らか。

移民の受け入れには反対です。でも、実際自分は外国人技能実習生の受け入れ事業に携わり、外国人技能実習生(労働者)を受けいれている…。心理的に矛盾を感じているのは確かです。

しかし、私一人が組合を辞職したところで外国人技能実習生の数が減るわけでもなく、失踪率が減るわけでもありません。残った誰かが技能実習生を管理し、受入企業の不正行為に目を光らせていく必要があります。 自分で言うのも何ですが、私は実習生に対しては厳しいですし、企業の不正行為についても一歩も引くことなく問題点を指摘し、指導してきました。私は中国語が話せますし、中国語を話せない、中国での仕事経験、生活経験がない日本人よりも彼らの考えはわかります。

  • ダメ元で言ってきている主張なのか。
  • 本気の主張なのか。
  • 誰と誰の人間関係が歪んでいるのか。
  • 失踪の危険はないか。

現在、日本の製造業では外国人技能実習生を受け入れなければ現場が回らないところがいくつもあります。良い意味でも悪い意味でも外国人技能実習生が定着しています。私が辞めた所で世の中が変わるわけではありませんが、私がこの事業に係ることで不正行為を未然に防ぎ、実習生の失踪、実習生のトラブルを防ぐことは可能です。

「外国人技能実習生は失踪して不法滞在者になる。手助けをしている企業や組合も同罪だ。」
「外国人技能実習生を奴隷扱いするな」

と、私の知人たちは言っていましたし、メディアも似たようなことを報道していますよね。

移民を受け入れたらトラブルだらけに

しかし、外国人技能実習生が定着し、日本の製造業では不可欠の存在となっている企業もあります。制度を廃止し彼らの受入をストップさせるのは、現時点では不可能です。また、制度を潰して技能実習生の受入を止めたら、誰が彼らの穴を埋めるのでしょうか?ニートや若者にやらせれば良いとよく言われますが、彼らが働きたがらないから、外国人技能実習生を活用している。これが残念ながら今の日本の状況です。

外国人技能実習生を止めて、移民難民を受け入れたらどうなるでしょうか?
彼らは派遣機関や監理団体から一切管理されず、プライベートは野放し、日本の文化や習慣、言語もわからずに、日本で暮せば腹いっぱい食えるし、金も稼げるからといきなり飛び込んできます。彼らの面倒はすべて現場の日本人にしわ寄せが来ます。

  • 言葉通じずに現場でトラブルを起こす。
  • プライベートでは喧嘩を起こして警察に連行される。
  • 連行されたら、◯◯株式会社の外国人職員ということで、企業に直接的な責任がないにせよ、マイナスイメージに繋がります。

また、移民の9割以上は貧しい国からやってきますし、貧しい国から来た人たちは子供をたくさん産みます。移民の子供のために日本人の血税が使われます。これに対する日本人の怒りも沸騰することでしょうし。移民1世は自分たちは移民であるという意識なので、日本人と同等以上の権限を求めてくる人はそれほど多くはないかもしれません。移民としての立場を多少はわきまえるでしょう。

しかし、移民2世以降は違います。彼らの多くは日本人と同様に公立の小中学校、高校・大学に通うことでしょう。日本語も十分話せるし、日本の習慣にあわせて暮らすことが可能です。それなのに移民だということで、日本人扱いされることに不満を抱きます。彼らの不満が日本社会を脅かす可能性は十分あります。

 

永住の可能性が高い移民よりも時限付きの外国人技能実習生の方が安心

移民の多くは日本に居座り続けるし、子々孫々日本に居住し続けます。
その点、外国人技能実習生は失踪などのトラブルがあるものの、法務省の報告では中国人技能実習生、ベトナム人技能実習生の失踪率は全体の3%程です。移民を何千、何万と受け入れたら不法滞在以上の重犯罪を犯す可能性が高いのです。

外国人技能実習生は3年(新法では最大5年)という時間の縛りがあり、4年目以降実習を行う場合、職種によっては日本人にとっても難関と言われる技能検定3級以上の実技試験にパスしなければなりません。

また、外国人技能実習生については選抜時に厳しいチェックを行っております。派遣機関の支所で募集を行い、そこで選抜してから派遣機関の本部にて選抜を行っています。企業や監理団体が面接や実技試験を行い、合格者に対しては家庭訪問を行い実習生の家族に理解を求めています。身元もしっかりしているし、母国で日本語教育、日本社会についてたっぷり学んでもらってから入国してもらいます。その為、些細なことで日本人社員に楯突いたり、常識はずれの行動を起こす人はメディアが報道しているほど決して多くはありません。

日本で実習中トラブルが起こったら、監理団体なり派遣機関の人間が解決に乗り出せます。

上述したように技能実習生と移民の大きな違いは、滞在期間に縛りがあることです。
外国人技能実習生が実習している企業に経営的な問題があって失業したとしても、外国人技能実習生が同職種他企業で再就職するのは非常に困難です。

就職できなかったら帰国するしかありません。

だったら外国人技能実習生の方がまだマシです。マシですが、しっかり管理していかなければなりません。自由を拘束するのではなく、法令遵守、犯罪行為は絶対にさせない。お金以外に日本で学ぶことはたくさんある。見識を広め、多文化を学び、日本の良いところ、民度の高いところを学んでもらうよう啓発していくことが大事です。

最近は移民受け入れ反対なのに、自分は外国人技能実習生受け入れ事業に携わっていることに対して少々葛藤がありました。しかし、こう思い直すことで使命と割り切って真摯に管理をしていこうと思い直しました。

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