自分を助けてくれる中国人実習生たちがいるっ!

中国人実習生にせよ他の国の実習生にせよ、一社あたりの受入人数が15人、20人…40人と増えてくると一人ではなかなか手に負えなくなります。中国語を話せない日本人スタッフであれば、中国人通訳を連れて訪問できるので、気持ちの上でも一人よりも気楽です。

ところが、私のようになまじっか中国語が話せると一人で企業を担当する事が多いです。通常の巡回に加えて、トラブル処理も一人でこなすことが多く、どうしても人手がいるという時だけ派遣機関の人間に手伝ってもらうことがあります。

中国語が話せると言っても、当然ネイティブのように話せませんし、実習生たちの話すスラングや標準語からかけ離れた方言を話されると何度か聞き返すか、標準語が上手な実習生に通訳してもらうことが多々あります。

普段の巡回ですらこんな有様ですよ。

喧嘩した時はエキサイトしていますから、みんな標準語なんて話しませんw

 

私の中国語が下手だから?助けてくる実習生もいる!

しかし、こんな私だからこそ哀れに思ってか、私を助けてくれる実習生が少なくありません。

20人以上いる中国人の前で拙い中国語で演説する。実習生のあり方、仕事について、その企業の注意事項、ルール・・・。中国語を話せない日本人職員からみたら「才谷さん、中国語話せてすごいねえ」と思われているようですが、中国人実習生にしたら「プッ!」て感じでしょうね。

下手な中国語でもわかってもらおうと必死になっていますし、伝えようと努力しています。私の中国語を笑う実習生を構いだしたらキリがないのですが、あからさまにばかにする奴は放っておけません。

後から呼び出してこっぴどくしかり、

  • 「お前らが日本語話せないからこっちは中国語で話してやってんだっ!」
  • 「俺の中国語が聞き取れないのはお前らの問題だっ!俺の問題ではない!」
  • 「お前の日本語を俺が聞き取れないのはお前の問題だっ!」

と、ジャイアニズム全開です。
何もこれは実習生だけでなく、私が中国駐在時代のモットーでした。
自らを律するため…というか、中国語を上達させたかったので、

  1. 私の中国語を聞き取ってもらえないのはこっちが悪い。
  2. 日本語を話してもらっていることに感謝。

を、モットーにしていました。

中国に来てまで、

「○さんの日本語ってうまくないよね」

なんて愚痴るのは、自分のような中国語学習者にとって負け犬の吐くセリフだと思っていました。

 

自分に味方してくれる実習生を作れっ!

だから、日本語を勉強せず多勢を頼りに私に舐めた口を聞く輩を厳しく叱りつけています。
こんな状態なので、私を見かねて助けてくれる実習生がいます。
トラブルが起こったり、宿舎の使い方が汚いと言って叱ったときも、

「才谷さんの手をわずらわせるなよっ!」
「恥ずかしくないのか!外国で中国人の恥晒して!」
「モラルの低さを日本に来てまで晒すのか!」

などなど、中国人同士だからこそズバッと言えるセリフを言ってくる方もいます。私が中国人は~~~と言うと相手の感情を刺激してしまいますが、同国人から言われると心に刺さるのでしょう。
味方しくれる実習生とは普段から仲良くしています。
彼らの日本語能力やモラルも高く、他の実習生と比べても知的で、会社での評価も良いです。お互い対等に話せる雰囲気ですし、世間話や趣味の話、日本に来て感じたこと、中国との違い、実習を通じて成長できたことなどをじっくり話しています。

彼らは私にわからない日本語の意味を聞いてくるので、私も中国語を教えてもらうこともあります。日本の漫画が好きといったら、ブックオフで教材代わりの漫画を買ったり。

普段からのコミュニケーションが大事ですな。
一社に一人二人は懇意の実習生(モラルの高い人)を作っておくことです。
これだけでずっと管理が楽になります。

まあ…もっと中国語は磨かなければならないのは事実ですが…、こんな拙い中国語だからこそ、気の毒だと思って助けてくれる実習生がいるんでしょうなあ…。

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