ガチガチに外国人技能実習生の私生活を縛るDQN企業社長

「外国人技能実習生は現代の奴隷制度だっ!」

なんて事はいいません。ただ、人として扱っていない企業が未だに存在している…とう言うのは確かです。外国人技能実習生制度は、制度的にも問題がありますが、それ以上に安い労働力ありきで、制度を都合よく解釈して受け入れを行うと、法律からはみ出しはじめてしまいます。

飛ばし、身分証の預り、賃金未払い、36協定違反などを思い切り破って堂々としているDQN企業は、法律の改正の度にその数を減らしました。しかし、極端な法律違反はしなくても「人道的にどうなのよ?」という15年近く前の感覚で実習生を受け入れている企業がありました。

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電話、ネットはご法度!

ほとんど受入れが決まっている糞企業です。
私が取ってきたわけじゃありませんよ!名ばかり理事が取ってきた企業。二期連続赤字、赤字額を上回る役員報酬、押さえつけられた監理費。スタンダード料金の半額というまさに破格。だけども派遣機関への管理費はスタンダード料金。なんだか怪しい臭いがしますね。

この企業の社長と受入れについて話し合いました。

実習生の管理=ガチガチに縛ること

と勘違いしている昔よくいたタイプです。

  1. 実習生同士の横のネットワークを極度に嫌う
  2. 家族以外と電話してはいけない
  3. 他企業にいる実習生と連絡をとってはいけない
  4. 携帯電話は持ってはダメ
  5. インターネット禁止
  6. 異性と交流してはいけない

完全な人権侵害ですからw
実習生たちが騒ぎ始めて、集団交渉の挙句入管に駆け込まれたらどうしようかと心配になりますよ。

外国に来てインターネットが出来ないのは大きなストレスとなります。
ネットが普及した今、ネットを封印するのはあまりにも酷。大げさな比較になりますが、便利になれた現代人が電気をなくした生活を強いられるくらい苦しいと思います。

「ネットをすると悪い人と知り合ったり、失踪の原因となる」
「ゲームに夢中になってしまって日本語を勉強しない」

ごもっとも。でも、失踪の意志がもともとある人くらいですよ。ネットでわざわざ失踪について調べる人間はそうそういません。中国人ですと、あえて失踪というリスクを犯してまで金を稼ごうとする人は、一昔前に比べて減ってきていますし。

失踪する人達は、現状の待遇に不満で、帰国するにしてもお金を稼いでから出ないとならない…切羽詰まっての失踪です。企業の待遇を改善することが失踪防止に繋がるのです。

外国人技能実習生の失踪は突然にっ!予兆なんてあるのかよっ!?

実習生を監視することでトラブルを防止しようとしても、監視されている当人たちにとっては不快でなりません。防犯カメラと言いつつ、実際は実習生の監視。ネットも出来ない、外部に友人を作ってはいけない。これじゃあストレスが溜まる一方。

実習生=散々こき使っていい最下層労働者

この会社の社長と受入について話をしていると、明言こそしなくても会話の端々から上記を感じられますね。
ネットで中国にいる家族、恋人とチャットするのは良いことだと思います。
精神衛生上非常に良い。外国暮らしで相当ストレスがたまります。家族と会話することで解消できるストレスは大きなものがあります。私も中国駐在していましたが、ネットがつながらずにいた期間は本当に苦しかったですよ…。

 

恋愛禁止も度が過ぎると反動が怖い

ゲームについては夢中になりすぎると、翌日の仕事に響いたり、寝不足がたたって体調不良になることもあるでしょう。

ネットの時間を制限し、もし、ゲームの影響で体長を崩した場合はそれ相応のペナルティを与えるなどして対策していく。

ゲームもチャットも、ストレス解消につながれば良いものです。ただしやり過ぎは厳禁。実習生を過度に締め付けるのは帰ってマイナスです。交友関係を狭めるのもよくありませんね。外国暮らしで、男女交際を徹底的に縛るのはキツイよなあ…。節度を守った交際ならOKだと私は思います。

派遣機関は原則恋愛禁止で指導していますが、日本の受け入れ側がこれをやると人権侵害です。羽目を外し過ぎないように対処療法的に指導していくしかありません。

10年前の実習生と同じように何でもかんでも縛る管理は通用しません。
守らせることで相手に過度なストレスを与えてしまうし、時代錯誤のルールは誰しもが抵抗を感じます。この辺を会社にじっくりと説明して、多少開放的に受入を行って行かないと、実習生の不満が爆発しそうで怖いです。

頑迷な社長だからなあ…。

上記を述べたら怒鳴られました^^;

「だったらお前責任取れるのか!」

取れるわけがない。けど、こういった責任は押し付け合うものではない。ネットや交際を禁じても禁じなくても、起こり得るトラブルですからね。監理団体、受入企業が一緒に協力して対応するものでしょう。DQNな企業に限って自助努力をせず、監理団体に責任を押しつけがちです。

う~ん…。

厄介な受入にならないよう、実習生を指導し、企業と折り合いをつけながら指導して行くしかないなあ。NOと言える才谷大五郎として分別をもって当たります!

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