マージンを欲しがる中国人は取り扱いに注意

 

外国人技能実習生の受け入れをしているとブローカーやらキックバックやマージンやらの話を時折聞きます。一頃と比べて、この手の話は大分少なくなりましたが、1年に1回は耳に入りますね。過去に起こった話を振り返ってみると、やはりキックバック目当ての連中がうちの組合に擦り寄ってきたことが何度かありました。

 

ブローカーの場合

今でこそブローカーとのお付き合いなんてありませんが、7,8年前はありました。私が入社する前は特に酷く、ブローカーとベッタリの上司がいました。

「いや~今度物流会社で30人ほど必要でさあ。おたくできる?」

おいおい・・・って話が時折来ては上司が対応。
職種的にイマイチでも、強引につじつまを合わせて当時の「研修生」として1年研修をさせていました。個人事業主なのか、人材関係の株式会社の社長なのかわかりませんが、「一人いくらくれよ」みたいな話をしていましたし、うちからの報酬が少ないことに激昂して、理事長に詰め寄っていたシーンも見かけたことがあります。

「あんたの組合、他と比べてマージンが少ないんだよ!お前らの代わりに現地で面接してやっているんだからホテル代、渡航費くらい出せよ!」

なんて言われていました。入社したての時はここは一体なんの組合?ヤクザ屋さんと付き合っているのかと思いましたよ・・・。この社長さんも相当ドスの効く方でしたし、裏社会との関連も匂わせていました。

組合の理事連中がブローカーに恐れ入っていたのを見て「これがこの業界としては普通の事なのだろう…」と生まれたてのひよこ並みの素直さで事実を受け入れていた自分…今思うと情けないぜ!

まあ、人材を紹介してなんぼの人なので、彼にとっては実習生受入企業を紹介して飯を食うのは悪いことではないのでしょう。ただ、監理団体がこのような輩を通じて実習生を受け入れるのは法令違反です。絶対に辞めましょう!

 

freee151108388688_TP_V

正規?のブローカーじゃない輩

ブローカーとして生業をしている輩ではなく、たまたま何かのきっかけで受入企業を知っている。かつて組合の人間として企業を監理していて、諸事情があり受け入れが不可能になったため、他の組合を探している…などのパターン。

中国人女性が10人受け入れの話を持ってきました。
監理費は中国側を含めて60000円/人/月(組合4万円、派遣機関2万円)。馬鹿高いです!1ヶ月の日本語講習費用を含めているとは言えあまりにも高い。この女は派遣機関である中国側からもマージンをもらっており、さらに

「オタクの組合で受け入れて欲しいけど、監理費60,000円/月/人のうち20,000円/月/人もらうよ。きしししししし…」

とまるで魔女のような面で話す中国人。後で分かったことですが、派遣機関からは10,000円/月/人もらっているそうです。この女は以前他の組合のスタッフとして働いていましたが、組合が不正行為を働いたため解散。個人的にこの企業と親しかった彼女は、「次の受け入れは大丈夫よ!安心できるところ探してあげるよ!しゃちょさん!」なんて言って引っ張ってきたんでしょうね。

当時、私はペーペーでしたし、仕事もろくすっぽわからなかったので、この件に関する話し合いについては不参加。結局彼女の要望通り受け入れを決めましたね。以前勤めていた組合のスタッフとして働いていた彼女はせいぜい中国側からマージンを受け取っていただけでしょう。ただし、今回は組合が潰れたため、毎月もらえていた給与が無くなったため、このような条件をうちに突きつけてきたのでしょう。

日本側から2万円、中国側から1万円、毎月一人あたり3万円です。これが10人ですから30万円です。まあ、1ヶ月の給与としては悪くありません。条件としてトラブル処理、巡回の際には必ず同行するようにということで話は落ち着きました。

a5f7cfd377a5a7c3542c5e65cac43153_s

それから1年後、うちの仕事も忙しくなりスタッフ募集を検討しました。
ここですぐに食いついてきたのは件の中国人女性。彼女は固定給として30万円で雇えと迫ってきました。当組合のトップはなんだかんだで条件を丸呑みw

「彼女はコネもあるし、新規の受け入れ先を開拓できるだろう」

と、太鼓判w
ただ、胡散臭い女であることは間違いないので1年契約の契約社員として様子を見ることに。

採用したけど…はっきりいって糞の役にも立ちませんでした。
他の企業を担当させた所、クレームの電話が3件。

  • こちら(受け入れ企業)の要望を全く聞いてくれない
  • 訪問日を勝手に変更する
  • 実習生の不満を聞いてくれない
  • 勝手に実習生から罰金を徴収する

OUTです!完璧なOUTです!
日本語レベルも低いし、彼女が担当した企業さんも心配で仕方ないでしょうね。
おまけにカラ出張をしていたことも発覚していました。

結局契約期間が間近に迫っていたので更新せずに期間終了。上層部の人間は彼女の対応に相当手を焼いていましたね。契約を更新しないと伝えるやいないや…もうケンカです。上司に食ってかかるし、

「みんなだってカラ出張してる!パチンコ行っている!みんな外で遊んでるよ!」

他の職員たちをも…こき下ろしていました。最後の悪あがき。
もう随分前に居なくなっちゃった人ですけど、本当に面倒な人でした。

色んな意味で…実習生受け入れ事業では爆弾を抱え込まないようにしましょうね!

タイトルとURLをコピーしました