実習生の話題ですが…実習生事業とはほとんど関係ないので閑話休題ということで^^;
タイトルどおりのことが起こりました。大学時代の友人がかれこれ5,6年ぶりに連絡してきたんです。卒業してから10年ほど経ちますが、卒業後会ったのはこれで2回めです。お互い中国に駐在したり転職したりと忙しかったので、地元（同県だけど距離はある）に帰ってきたとのことで再会してきました。
「会ってから…直接話したいことがあるんだ」
私は既婚者ですが彼は独身。
おそらく恋愛話かと検討をつけて再会。
彼の中国語は相当上手いです。大学で席を並べていた頃、彼の中国語はクラスでもトップクラス。留学も経験。私も留学しましたが彼ほどは上達しませんでした。留学中は彼女がいましたが、日本人女性でした。彼にまだその彼女ができる前に、
「中国人女性との恋愛なんてどうよ？」
なんてふざけて聞いたことがありましたが、そっけない返答が返って来ただけでした。
- モラルが低い
- そもそも分かり合えないだろう
- 価値観が違いすぎて恋愛するのはしんどそう
- 恋愛対象にならない
…。
だよね～…と納得してしまうことばかり。私自身中国人女性と恋愛らしい恋愛なんてしたことないし、相容れない部分が多すぎると思っています。
彼は中国語を活かす職業にも就き、中国人とも関わってきたため酸いも甘いも裏も知っていたはずでした。
数年ぶりに彼と再会。
昔話を語り、近況を話していると、
「実は…今結婚を考えている人がいるんだ。中国人女性」
一瞬耳を疑いました。
まさか…あの彼が中国人女性に惚れるとは。でも、彼が惚れるくらいの女性ですからよほどいい女かと思っていました。高学歴、まっとうな職に就いていて、日本の生活も長く、コミュニケーション能力の高い女性…。
どんな女性なのかを聞いてみました。
「才谷なら良く知っている『人達』だよ…中国人実習生」
！？
少し恥ずかしながら話す友人。中国人実習生全員のモラルが低いとは言いませんが、日本人のDQN未満の人もいますし、平均的に見ても決してモラルが高いわけではありません。更に話を詳しく聞いてみると彼女は「既婚者」でした。
ええ～！？
まあ、過去に中国人技能実習生の女性と結婚したDQNがいましたが…見事にバックレられました。
中国人実習生と恋愛、結婚。そして、伝説へ…となった受入企業担当者の末路
他人のものを欲しがる男だったけど、まさか女性まで他人のものを…。一体彼に何が起こってしまったのか不可思議です。変な言い方ですが…こんな奴じゃなかったんです。もっと打算的に行動していたし、友人関係、恋人関係についても自分の利益になりそうな人達を上手く選別して付き合っていた…気がします。ちょっと悪く書きすぎましたが、頭の良い友人でしっかりものなんです。
「中国に旦那を置いてきている。幸い子供もいないし、離婚に向けて話が進んでいる。今週中にはきちんと離婚できるはずなんだ」
「いやでも…本当に結婚する気かよ？彼女実習生なんだろ？実習期間中に結婚、しかも日本人との結婚なんて聞いたことがない。とにかく実習満期までガマンするしかないだろう。あと何ヶ月実習期間が残っているの？」
「実習期間は本来であれば1年ちょいあるのかもしれないけど、彼女の在留期間は１～2ヶ月しかない」
なるほど、3年目にはいる前の期間更新が最終更新なわけだ。
「いや…でもなあ…彼女失踪してきたんだよ」
ええ！？
「失踪！？お前と一緒になるために逃げてきたのか？」
「違う違う！失踪してから彼女と知り合ったんだ」
「どこで知り合ったんだ？」
「仕事の関係で知り合ったんだよ」
仕事の関係て…。
彼は内勤が多くて外出することは少ないとのことなので、おそらく夜の街でしょうな。客商売だとしても昼日中に接客するような仕事にはつかないはずです。夜の商売か裏方の仕事を失踪者（不法滞在）にやらせるはずでしょうから。
話を聞くと在留期間が残り僅かで、在留期間が過ぎてしまうと一気に待遇が悪くなるそうです。彼女の職場の先輩（失踪者）も在留期間が切れてから時給を減らされたり、いじわるをされて辞めざる負えない状況に追い込まれたとのこと。
「で・・・再来週結婚の手続きをしようと思うんだ」
「無理だろ。まだ彼女の離婚手続きが終わっていないし、独身証明書とか必要なんだろ？婚姻届を出すだけかもしれないけど、実際…」
「離婚の手続きも間に合う。証明書も手に入る。才谷に相談したいことは彼女の在留期間が残り僅か、もしくは在留期限が切れた状態で結婚できるかってことだ」
まあ…いずれも結婚は可能。不法滞在者と結婚は可能だけど相当面倒くさいことになるのは間違いなしです。できれば期間中に日本での手続きを済ませたいとのこと。
「日本の役所に婚姻届を提出するのは後回しだ。先に中国でお前と彼女の結婚の手続きをしてからだ。日本で先に届け出を出してからでは、中国の役所はお前たち二人を夫婦とは認めてくれない」
「どうしてだよ？」
どうもこうもこういう決まりだからです。中国って受け付けてくれないんですよね。これを上手く使う輩もいるので要注意。日本での婚姻手続きを済ませた後、日本人の旦那から「中国でも結婚手続きやっとけよ」なんて言われても、「中国での手続きしたけど、通らなかったよ。外国人との結婚認めない」なんて言われるのがオチです。
「じゃあ、しょうが無いな。まあ、日本で結婚したし式も上げたし」
と思ってしまいますが、カネや国籍目当てで結婚した女性は、日本の旦那を捨てた後帰国しても「結婚歴」がありません。澄ました顔して他の男性と「初婚」しちゃいます。
一昔前はよく聞かれましたが、今でもあると思います。
友人の彼女は日本が好きでまだまだ在留したいと言っているようなので、「結婚するにしても中国での手続きを終えてから日本の役所に婚姻届を出せ」と伝えておきました。
「…そうか。お前に相談してよかったよ。じゃなきゃ再来週に市役所に駆け込んでいたよ」
私が心配しているのは彼が利用されてしまうのではないかということ。
踏みとどまらせたので良かったです。
彼女の写真をスマホで見せてもらいました。確かに綺麗な顔立ちでした。年齢は25歳。旦那とは不仲のまま農村から出てきて日本で実習・・・の後失踪。
後日、彼から連絡がありました。
「俺たち結婚しちゃったよ」
…。
考えてみれば…彼女は離婚歴があるのでバツイチです（もし中国国内での離婚手続きを終えていたのなら）。すぐさま中国の役所に日本人との婚姻届を出しても受理してくれそうもないので、日本での手続きを終えてしまった…とのことでした。
ということは、中国の役所は独身証明書を発行してくれたのかな？それとも偽造した独身証明書を日本の役所に提出したのか…？
う～ん…波乱万丈だよな…。
これからどうなっていくのだろう。
以上、閑話休題でした。
