根性論、精神論、能書きだけはいっちょ前の零細企業社長

今回は完全なる愚痴でございます。

外国人技能実習生の受け入れを行っていると、モラルの低い経営者・従業員に遭遇します。遵法精神がない、実習生を人間扱いしない、やたらと監理費を値切ろうとしてくる、無理難題をふっかけてくる。実習生、自社の落ち度をすべて監理団体の責任にしようとする。自分に優しく他人に厳しい。

…こんな企業ありますよね。
これらの企業の共通点は「能書きだけはいっちょ前」です。
精神論、根性論を垂れるのが大好きで訪問時に1時間近く無駄話を聞かされることがよくあります。

 

自分の人生のマインドを語る社長:

「気持ちと気持ちが大事!」
「将来の夢があれば今の仕事を頑張れる。賃金が少なくてもサービス残業しても自分の夢のためならそれは投資だ!」
「俺は箸の持ち方が出来ない女は嫌いだ!」

この方。言っていることは間違いないとしても、自分のマインドを従業員にゴリ押しするため1ヶ月単位で新入社員が辞めていってしまうどブラック零細企業。残業代なんて払いません。実習生に関しては払ってもらいましたが、残業代を払わずにちょろまかしたり、時間外労働の特別条項を守ってくれない。法律を守るように言っても上記の精神論を持ちだして拒絶する。

「箸の持ち方を指摘する前に法律守ってくれませんか?法律を守らないで実習生を受け入れるのは不可能ですよ?」

と伝えたらかなりムッとさせてしまいました。
その後ワケの分からない理屈をゴネられました。御託並べる前に残業代を支払え…。

 

ノルマ大好き社長:

実習は時間じゃなくノルマで計算する!
「働く以上はやるべき事はやりきらなくちゃ!」
「修行なんだからさ。始めのうちは定時後も現場で2時間ぐらい頑張る意気込みを見せてくれなくちゃ」

ノルマ制を設けて実習生に残業をさせ、2時間残業してもノルマに達成していなかったら残業なんて与えません。根性論はわかるんですけどね。ただ、これを一労働者たちに当てはめ実践されたら9割9分の労働者が大反対するでしょう。

賃金不払いが入管にバレた後の処分

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他人に厳しく自分に優しい社長:

家族企業にありがちなこと。ファミリー幹部たちが有給休暇を大量取得して海外旅行。従業員が一回忌などで有給申請しても休ませてくれない。実習生の親が亡くなった時も一時帰国を許さず。

「有給とったら実習生って言えなくないか?」

家族には夜勤をやらせず、実習生にばかり夜勤をやらせおまけに1週間交代という厳しさ。実習生の体調等を考慮して欲しいし、家族が亡くなった時の一時帰国を認めてほしいとお願いしましたが、梨の礫。

 

言ってることやっていることが全然違う企業:

「実習生に関する法律はすべて理解している」
「実習生には日本で成長してほしい。旅行に連れて行くつもりだ。視野を広げてやりたい」
「法律は全部守っているから安心してくれ。だから監理費を安くしろ」

何が「だから~」なのかがわかりません。法律を守って働くのは当たり前のことです。実習生に対しても、やれ「ディズニーランドへ連れて行ってやる」「北海道へ連れて行ってやる」と言いつつ、実践した試しがなく、残業割増をちょろまかしたり、労災事故を隠したりとひどい企業もありました。

根性論ばかりで嫌になります。

 

言動と行動が全くシンクロしていない企業ばかりですね!

俺は立派な人間だ。高尚なマインドを持っているといくら吹聴しても、行動が伴っていません。実習生の日本語レベルが低い、仕事でミスをした等と難癖をつけて監理費を下げるように脅してくる企業は嫌ですね。出張費等もかさんでしまい、結果的に赤字になる企業となる可能性が高いです。

これらの企業とは縁が切れました。
不正行為で受け入れて石になったのではなく、倒産2件、こちらから取引をお断りした企業が1件。安い監理団体と新たに契約して園が切れたのが1件。

組合にとっては負債でしかないDQN企業。
組合全体の受入人数が少なく、経営状態が厳しい時は喉から手が出るほど欲しいという気持ちはわかります。ですが、中長期的なことをじっくり考えて取捨選択していきましょう!

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