実習生に対する不満ははっきりと言ってもらおう!

 

定期巡回を行っても、企業の担当者によっては実習生に不満があってもはっきり言ってくれない人もいます。

実習生達は現場で何か問題を起こしていませんか?
サボったりしていませんか?

と、聞いても

「大丈夫です。特に問題はないですね~」

としか返答しない企業担当者がいます。
本当に問題がない場合がほとんどかもしれませんが、中には言いづらかったり変に遠慮をしている人もいます。そのため、何度も何度も水を向けて実習生の問題点を聞き出さなければなりません。

企「いやいや、問題は特にないです」
私「そうですか。例えば夜勤の時に職員の目を盗んで、機械の裏で休んでいたり」
企「そー言えば…この前終業5分前なのに休んでいたのが居たな…」

他の企業でよくありがちな事例を上げて、他社の実習生はこんな問題がありますけど、御社の実習生はどうでしょうか?と、聞くのが一番ですね。言いづらいのと、いきなり聞かれて何から答えて良いのかわからないこともあるからです。

それでも遠慮なのか、その人の性格なのか問題点があるのに何も言わない人がいます。
そんなタイプに限って、実習生への不満や怒りを溜め込んでいきなり怒鳴りつけるんですよね…。

「普段おとなしい現場の課長が実習生を怒鳴りつけたんですよ~」

と、生活指導員の総務担当者が教えてくれます。
実習生たちは外国人ですから、褒めるにしろ注意するにしろ、評価をするにしろ直接言ってあげないとわかりません。日本人同士だったらなんとなくわかることや、空気を読めることでも実習生はわかりません。仕事のやり方については、その場で注意してはっきりと何が正しいか、何が間違っているのかを伝えなければなりません。

たとえ言葉が通じなくても注意すべきです。1ヶ月に1度の巡回日を待って貯めこむ人もいますが、実習生は注意されたことで自分が間違いをしたことがわかるし、その場でわからなくても後で考えれば理解できることもあります。

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注意しないと事故や怪我に繋がる可能性もありますし、本人も間違えた意識がないのでそのまま間違った作業を続けてしまうでしょう。不満を貯めるのは自分にとっては大きなストレスですよね。

「こっちはこんなに我慢しているのにあいつは何も知らないで涼しい顔をしている」

そりゃあそうです。言っていませんからね。
「言ってもわからない」で終わってしまっては最悪です。「言わなかったら絶対にわからない」のですから、とにかく伝えることです。
言葉があまり通じなくても間違いを指摘してあげること。出来ればわかるまで教えてあげるよう、実習指導員には徹底してもらいましょう。

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