自分の実習生事業のモチベーション低下 長文愚痴記事

新在留資格外国人労働者受け入れのニュースばかり。

毎日毎日げんなりするニュースが続いております。新聞にも外国人労働者に関する記事が必ず載っていますし、ヤフー・ニュースの検索欄に「外国人労働者 受け入れ」と入力して検索してください。10月下旬から今まで毎日同じような記事が10件以上出てきます。11月2日付の記事で外国人労働者ネタは30件以上!

記事のURLを貼っておきます。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181103-00000005-mai-pol
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181102-00000550-san-pol
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181102-00000020-jij-pol
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181102-00026622-president-pol
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181101-00000132-mai-pol

同僚や他の組合の職員と話していると、「特定技能」の新設で実習生事業が脅かされて、受け入れが減るのではと心配しているようです。

まあ、ポケベルがなくなったように使い手にとってもっと便利な制度ができてしまったら、古い制度は滅びるのみです。

実習制度が廃止されるのは悪いことではないと思っておりますが、それにとって変わる、より一層野放図な外国人受け入れが始まるようでしたら日本の国体破壊につながるだけです。

個人的な話になりますが、時代流れにより失職の不安があるものの「ああ、これでこの事業との関わりを断つことができる」という解放感、安堵の気持ちの方が強いですね・・・正直な気持ち。

監理を勘違いしている輩たち

外国人労働者や実習生に頼らず、日本人だけで支えていく社会が理想です。しかし、デフレや派遣社員、有期雇用により賃金が低下。工場などきつい仕事はしたくない人も増えたこと。そこに入って来たのが外国人労働者、技能実習生です。

「監理団体の連中は需要が増えてさぞかし儲けていることだろう」

と、思っている方がたくさんおられると思います。
しかし、監理費を受入企業から頂いて真面目に監理、トラブルに対応していたら利益は微々たるものです。受け入れ人数や監理費の多寡にもよりますが。実習生を多数受け入れたり、会員企業が多ければスタッフを雇って管理しなければなりませんのでコストがかかります。

800人を5,6人で監理している組合もあります。受け入れ企業の近辺で通訳兼監理者を臨時雇いしているパターンです。このような手法では必ず綻びが生まれます。臨時雇のスタッフが実習生法や労働関連法をそれなりに理解しており、企業が間違いを犯したときにきちんと軌道修正させることができるか。技能実習生を教育できるのか。

臨時雇いと言っても多くが外国人です。China人を受け入れている企業ではChina人の臨時雇い、ベトナム人実習生に対してはベトナム人。

最近は監理団体宛に「留学生をアルバイトで雇用しませんか?」などという営業のチラシが届きます。日本語が話せる外国人を適当にアルバイトで雇って月1回巡回させれば良いという感覚。この手のチラシを配布している人材派遣会社(?)はこの事業を舐めているとしか思えません。

 

徐々に実習制度が縮小されていけばよいのに…と思いきや「特定技能」登場!

現在、多くの製造業、建築業、農業が技能実習生に依存しております。これを今すぐ廃止してしまったら産業界に大きな打撃となってしまいます。まずは、不正行為の多い業界、失踪者、不法滞在者を多く出している国からの受け入れを停止すること。例えば、2年後に農業実習生を廃止するとか…。

以上が今まで自分が考えていたことです。日本が外国人実習生に依存している状況から徐々に抜け出していければ…と思っておりました。

しかし、特定技能ができてからは話が別です。

技能実習生がだめなら特定技能での受け入れを行うでしょう。建築、農業、介護。この3つは外国人を入れないと「立ち行かない」らしいですから。

特定技能の受け入れについてですが、この法案に関して自民党内でも80%が反対したそうです。「安倍首相に忖度した」なんて簡単な話ではありません。欧州が移民、難民を受け入れさせられた。これと同じ流れで異常なまでのグローバリズムに呑み込まれたと思ってしまいます。話がそれそうなのでこのへんで。

この新在留資格を喜んでいるのは、日本国内に限定すると利権を得られる自民党を始めとする国会議員。大企業の経営者・経営陣。中小企業の経営者でしょう。

巡回の時、受入企業の社長と雑談したときに特定技能の話題になりました。
社長にとってはぜひ実現してほしいとのことでした。その他、中規模以上の人事部長さんたちも大歓迎。不足する労働力を安く受け入れられるからです。

 

この仕事を始めたばかりの頃は…。

ここまで人手不足だと言われておりませんでした。日本人がやりたがらないきつい仕事や、若者が少ないど田舎にある工場で働く技能実習生が多かったです。

技能実習生の受入数を増やし、企業からは感謝される。
忙しかったり、制度に関しても無知だったけど、感謝されてやりがいを感じていた頃が懐かしく、同僚たち(もう居なくなってしまった)とも楽しく仕事をしていました。

最近はこの程度です。技能実習生の仕事をしていて嬉しく思う時 企業担当者の成長

特定技能を大歓迎している社長でも、その会社の社員たちは技能実習生、外国人労働者に対して不満を抱いておりました。言葉の問題などの心配もありますが「彼らが来てしまったら俺たちの賃金が上がらない」ということです。

外国人技能実習生受入企業の職員全てが彼らを快く思っていないことを忘れるな!

今でも、この仕事を続けているのは喰っていくためが第一の理由ですが、仕事をするためには金や充実感だけでなく、何らかの使命感がないと続けられないものです。

自分の場合、上記のような葛藤があります。
「技能実習生の受け入れは日本人の職を奪うことになる。こんな仕事辞めた」

で、辞めたところで世の中変わりません。私が居ても居なくても誰かが実習生を管理しなければならないし、企業が道を踏み外さないよう監理しなければなりません。

私はChina語が使えることも強みですが、Chinaでの仕事や現在の仕事を通じて彼らの民族的な特徴、長所、短所、ダメ元で依頼してくるところなど性格的な部分を把握しています。

訳の分からない屁理屈をつけてくる中国人技能実習生

実習生のトラブルも多く処理してきましたし、企業が不正を行った場合もきちんと指導し、それでも言うことを聞かない場合歯に衣を着せないで厳しく指導しています。

  • 悪いことをする実習生がいる。
    何度も注意する。
    それでも言うことを聞かない。
    非常の手段として帰国させる。
  • 不正行為があったら正す。

大まかにいうとこれが外国人労働者、受入企業の監理です。

イデオロギー的な問題でこの仕事を辞めるよりも、私が監理事業を行った方が世の中のために役に立つのでは…と思います。

上述しましたが、最近は顧客から新しい受け入れの話をいただくたびに葛藤が生まれます。
また入れるのか…、入れなきゃおまんまの食い上げだし…。
きちんと監理できる自信はあるのだが…。

葛藤によるストレスとモチベーションの低下でちょっと最近は悩み気味です。

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