長崎市で外国人技能実習生の失踪が多発

長崎市で1~9月で技能実習生90人が失踪したそうです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181021-00000002-nagasaki-l42

記事を読むとありきたりのことが書かれていますが、やはりSNSが失踪を助長しているようですね。SNSは確かデメリットもありますが、メリットのほうが多いです。実習生が無料で母国にいる家族と連絡が取れますし、ネット環境が整っていることでかなりストレスが軽減されます。ネットがないとストレスが貯まり続けますからね。

SNSやネットの普及により、実習生が悪さをするからとネット、携帯を禁止しようと意見を言ってきた企業さんがこの前おりました。そんな時代錯誤を言ってんじゃないよ・・・。そもそも通信の自由に抵触しちゃいます。



記事によると、失踪の背景には実習先の時間外労働や賃金不払いが原因。とありますが、こんなものじゃありません。賃金不払いも実際あるし、ただ単により良い待遇を求めて失踪したケースもあるでしょう。

しかし、多くは出国手数料という名目で派遣機関から多額のお金を支払わされており、現金でほいと支払える金額ではなく、高利貸しからお金を借りて出国手数料を納めているのが現状です。

高利貸しに早く返済しないとどんどん借金が膨れ上がってしまうので、稼げない、支払いが悪いとわかればすぐに失踪して次の就職先に行ってしまいます。そこでも更に騙されるという悪循環が続いています。

ブローカーへのキックバックをなくせば実習生の経済的負担は減る

監理団体もどきのブローカー

なぜそこまで多額の費用を徴収するのかというと、派遣機関自身が儲けようとしていることと、派遣機関に巣食っているブローカーにバックマージンを支払っているからです。

「賃金が低いから失踪する」は確かに原因の一つでありますが、その背後にある問題をしっかり記事にしていかないと、いくらこの手のニュースをネットや新聞紙で書き散らかしても一向に問題は解決しないでしょう。


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