技能実習生たちにそれなりに満足して帰国してもらう

外国人技能実習生のニュースと言ったらネガティブで、非人道的な内容ばかりです。成功例なんてほんの一握り。先日、技能実習制度について中立的な見解を述べた方がいらっしゃいました。

外国人技能実習制度も運用次第では良いものである

しかし、外国人技能実習生の負のイメージはアニメ界にも影を落としているようです。


第9話「河童の働き方改革」も同様で、河童が安い労働力(時給はキュウリ3本)としてIT企業にこき使われる内容(こちらは「外国人技能実習制度」あたりが下敷きだろうか)で、社長は別に妖怪に取り憑かれているわけでもなんでもない、単なる意識が高そうな経営者というだけなのである。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180604-00010001-anmanmv-ent

うん…でも、ここで外国人技能実習制度をさり気なく出しているあたりがなんとも・・・ね。

女性の実習生と下ネタを話せるぐらいの仲になっておく

私の監理している企業においても好事例があります。
China人技能実習生です。

女性Aさん

1年の研修を終えて、留学生として再来日。
日本で4年制大学を終え、更に大学院へ進学しました。日本で就職。怪しいところではなくきちんとした企業で働いています。

若くて、日本語に関心、向学心のある人には「ぜひとも日本に留学してほしい。このまま中国に帰って就職するよりも、機会を見つけて日本に留学して視野を広めるべきだよ」と、勧めていました。現に彼女は努力家ですし、進学後も日本人の友人を沢山作って溶け込んでいます。

女性Bさん

彼女も日本語学校に1年留学、それから4年制大学へと進みました。日本の企業に就職しています。

当時は自分も若かったなあ…と。
私もChinaで留学、就職していた経験がありましたし、外国で暮らす苦労も多少は知っていましたので、日本語に対する学習意欲が強かったり、向学心のある人に出会うとついつい応援したくなったものです。日本語の教材を上げたり、語学の学習法、もっと視野を拡げるように啓発したり…。なんだかんだ言いつつ愛着があったのでしょうね。

ただ、この民族とはどうしても埋まらない溝があり、付き合っていくとしたら、慎重に慎重を重ねなければならないと実感。歴史認識や文化習慣、唯物論的思考法、とてもじゃないけど共有できない。距離を置いて付き合う以外にないという結論が出ています。

日本語を勉強するよう指導はしますが、ここ4,5年は上記のような啓発はしません。

男性Cさん

3年間で日本語検定1級取得。
実習終了後、派遣機関に就職。

男性Dさん

実習終了後、受け入れ企業の海外取引先に就職。
幹部候補生として入社。

男性Eさん

実習終了後、受け入れ企業の海外取引先に就職。

帰国後受入企業の支社に就職するものも過去10名ほどいました。




日本人と同等の待遇

最低賃金だから日本人と同等というわけではありません。
仕事、プライベートでも問題が殆ど起こらない企業は待遇面でも充実していますし、評価もキチンと行っています。

実習1年目はその地方の最低賃金。
2年目は1年目の評価により50円~60円/時アップ。
3年目は2年目の評価により50円~80円/時アップ。

日本人のアルバイト・パートと同等以上です。

よほどのことがない限り80円アップはありませんが、その他にも給与をアップさせる方法があります。
日本語検定N3以上に合格すると、毎月手当が加算されます。一度の報酬だけでなく、月の手当としてもらえるわけですから、実習生としても投資のしがいがあります。

法律、会社のルール、やるべき仕事を3年間頑張ってしっかり稼いで帰国してくれたら、これで良いと思います。職場と宿舎を往復するだけの実習生もいますが、お盆、年末年始に日本人が参加する観光ツアーに参加したり、スキー場へ遊びに行ったり、自分たちでルートを調べて京都・奈良などの観光名所に行ったり…。日本を満喫して帰ってくれれば嬉しいものです。

企業側も実習生に対してもっと日本を楽しんでもらいたいと思って、様々な社内イベントに実習生を参加させています。バーベQやディズニーランド旅行、東京見学、海やスキー旅行…などなど。

この企業さんは決して残業は多くないものの、ほとんどの実習生たちが、「また日本に来たい!」「ここで働きたい!」「〇〇さんとずっと一緒にいたいです!」などと感極まって泣いてしまう娘がたくさんいます。



ニュースでは悪い事例ばかりが取り上げられますが、良い事例だってたくさんあるのです。
悪い事例の記事が後世に伝えられてしまうと、未来の日本人がChinaに脅されるのではないかと危惧しています。1972年の「日中共同声明」で戦時賠償等をしない旨をうたっておりますが、実際は日本の大企業が「遺族を騙る」遺族たちに訴えられて賠償金を支払わされたケースが多々あります。

受入企業で散々こき使われたと言って「補償しろ!」と言ってくる人たちが出てくるはずです。確かに、ろくでもない企業経営者がいるのも確かです。彼らに関しては未来ではなく、本当に今すぐ補償すべきだと思いますが、日本でしっかり稼いで良い思い出となっているにもかかわらず被害者ヅラする人間も出てくるかもしれません。

近い将来、過去の「技能実習生とはなんぞや?」と未来の人たちが調べた時に、好事例がたくさんあったことを知ってほしいじゃないですか。技能実習生に関する良いニュースだってたくさんあるのだから、外国人技能実習生ブログを書いている人はぜひとも好事例をバンバン書き残してほしいものです。

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