外国人のサポートは国や自治体がすべき?

「新移民時代」大変勉強になっております。

外国人技能実習生の日本語力を強化することは、我々監理団体の人間にとっても大きな課題の一つであります。本人たちのやる気に依存してしまうことがほとんどですが、日本語の宿題を課す、日本語能力検定の受検、地域の日本語教室に通うようすすめるなど、なるべく日本語を学習するよう啓発中です。

外国人技能実習生と違い、様々な事情により長期日本に滞在中の外国人及び彼らの子供たちは、日本語ができないと生活がままなりません。事情はどうあれ、大人に関しては自分で勉強して一定の日本語は身に付けろという話で終わってしまうのですが、この本では行政の窓口で彼らの母国語対応せよ、ボランティアを充実させろと書かれています。

甚だしきに至っては、公立の小中学校で外国人子弟向けの日本語の授業を行なえとも言っています。あるいは課外での日本語教育を充実させろと。現在、日本語教育を専門としていない一般の教職員が日本語を教えているので、専門的教育がなっていないと書かれていますが…。これってどう考えてもおかしいわけです。外国人に対しての日本語教育なんて元々のカリキュラムではありませんし、通常の授業、部活で忙殺されていて教師の疲労は極みに達しています。

外国人子弟の日本語レベルに合わせて授業をしていたら、他の日本人の生徒の教育はどうなるのでしょうか?

「助成金を出せ、国や自治体が責任を持って外国人をサポートしろ」

と、本書や本書内のコラムニストたちが訴えております。消費税が上がったり、国防費が上がる、武器をアメリカから買い込む、海外邦人の救助に税金がかかる。このような時には大騒ぎするくせに、外国人をサポートするために税金が使われていることに抗議の声を上げない。

外国人に永住してもらいたいと心底思っている人がそれほど多いのでしょうか。外国人に優しい国を目指しているのが彼らです。

日本人が全てにおいて妥協し、外国人の言いなりになれば世界は平和になると思っているような感覚。これを彼らは国際感覚と思っているようです。しかし、自分の国の歴史認識に自虐的であり、自分の国を卑下してばかりいる人間が、いくら外国人に良い面を見せよう、親切にしてあげよう。外国語を流暢に操って外国人と交われればそれでインターナショナルな人間と思い込んでいる姿。外国人から見たら自国に誇りを持てない人間でしょうし、せせら笑われるのが関の山でしょう。

「優しい、親切」

と言われて、やに下がっている場合ではないんですけどね。

ひとまずこの本に関する内容はここまで。日本語学校の留学生の現状、足を使った取材の良さ、左巻きの人間が移民受け入れに関してどう考えているかがよくわかったので、大変勉強になりました。

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