規則破りは許さん!微罪でも実習生を帰国させる企業担当者!

4年ほどお付き合いしている企業さん。生活指導員のご担当者は30前半の男性の方です。彼とのお付き合いも4年目。今までは比較的おとなしくて、仕事も繊細、もうちょっと厳しく実習生に接した方が良いのではないかと思っておりましたが、昨年からかなり強行な態度になってきて、中国人技能実習生を4名帰国させております。

本当に帰国させるべきだったのは4名中1名のみで、他3名についてはイエローカード、いやそれ未満の口頭注意で良かったかなと思っております。私は常日頃、彼と接する時に中国人がいくら日本人に外見がそっくりだと言っても、考え方も違うし、金銭に対する考え方も違うと伝えてきました。

  • 相手の立場に立って考える。
  • 一歩引いて客観的に物事を見つめる。
  • 相手が一歩退いて譲ったら、こちらも一歩退いて譲る。
  • あちらが謝ったらこちらも謝る。

こういった習慣をこれっぽっちも持ち合わせていない。逆に下記特徴を持ち合わせています。

  • 話の辻褄を合わせる。
  • 自分の非を絶対に認めない。
  • 過去を反省せず自分の主張のみを繰り返す。

他にも特徴を掲げたいところではありますが、このへんで辞めておきます。その他私が中国での経験で得られたことを説明し、彼らの思考法、行動パターンを雑談レベルで繰り返してきました。その御蔭でしょうか。実習生たちに対してかなりシビアに接するようになってきました。

ナヨナヨした管理方法から一気に苛烈に!

現場の方が実習生たちに対して少々ぬるいので、生活指導員である彼の厳しさはバランスを取る上で致し方ないと思います。

1.実習生が口論!隣の日本人からクレームが入って帰国

実習生たちが宿舎内で口論。民間アパートを借りていたので、隣の日本人居住者にご迷惑をかけてしまいました。一度口頭で注意しましたが、1ヶ月後にまたしても口論。日本人居住者からのクレームはありませんでしたが、同室の技能実習生からタレコミがありました。

事実確認をし、説教。
もう実習期間も残り3ヶ月でしたので、他の部屋に変えてやろうと意見しましたが、ご担当者さんは鬼の形相で、中途帰国を宣言。

「才谷さん・・・返しましょうや」

帰国…ですか?^^;
私は割りと厳しい方で、帰国させましょう!と進言する方なのですが…早々に帰国の段取りをしてしまい、技能実習生の抗議の声は私と派遣機関の駐在員に受け止めさせて帰国作業完了!

以前、同室の技能実習生を大怪我させた実習生を強制帰国させた際は、私と派遣機関の駐在員の後ろで振るえていたのが彼でした。しかし・・・あれから1年近くが経ち、

ま、まるで別人っ!?

と驚きました。

2.技能実習生が愛人を宿舎に連れ込んだので強制帰国!×2名

技能実習生が愛人を連れ込んでおりました。タレコミは同室の技能実習生でした。もう二度と連れ込みません!と言っておりましたが…容赦なく帰国処分としてしまいました。もちろん、帰国当日に帰国を通告。事前に通知してしまうと失踪の恐れがあります。

他にも帰国にまで至らないまでも、残業停止など厳しい処分を行っております。私はお諌めしているのですが…暴走は止まりませぬ。私はかなり厳しいと言われる方ですが、この私が、

「処分が厳しすぎる。と言うか、無理に帰国させすぎです。他の技能実習生に対して逆に悪影響が出てしまいます」

と進言してようやく処罰をやや軽くしてもらう感じです。正当な休みであっても有休ではなく欠勤にしたり。現場の方からは「最近才谷さん厳しくない?」と言われるのですが、私が厳しいのではなく生活指導員です。あまり厳しくしすぎると不満が溜まって、とんでもないトラブルを起こす可能性があります。さじ加減がわからずにとにかく厳しくしている状態ですので、なだめながら管理していきます。外国人と日本人とは考え方が全く違うということを伝えてきたつもりですが、彼はちょっと極端ですね。でも、これも成長過程の一環だと思って徐々に軌道修正していくようにします。

違いは違いとして認識するとしても、技能実習生を一括りにして評価してしまうのは禁物です。上記のように民族的な特徴、欠点、ずるさには警戒するとしても、個人として評価できるところはきちんと評価してあげるべきです。仕事で評価されている部分があれば褒めてやり、日本語を頑張っているのであれば表彰したり、賞金をあげたり、教材をプレゼントしてあげるなどのアメも必要です。

血眼になって欠点だけを探してしまうと、帰国させることが目的となってしまいます。

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