外国人技能実習生の部屋割りについて 個室が一番!

10月13日、五反田で開かれた介護技能実習生受け入れに関するセミナーに参加してきました。何百人参加したのでしょうか。相当数の方が見えておられました。参加者は監理団体よりも、介護施設の方が多かったです。

私達の組合ではおそらく受け入れ不可でしょうけど、「どんな制度か学んでこい!」と上司に言われたので、渋々出かけてきましたよ。厚労省のお役人の方が2時間近くぶっ続けてパワーポイント資料をなぞりながら説明していました。

本当になぞりながらの資料で、別に参加しなくても資料をご一読いただければ事足りる内容でした。



使用した資料:

告示、③通知・ガイドライン、④介護職種の運用要領、⑤説明資料『技能実習「介護」における固有要件について

私個人は介護技能実習生の受け入れは反対です。
介護される側の気持ちを考えているのでしょうか?入国時の日本語レベルはN4以上。2年目はN3に合格すること。仮にこれらの条件を満たしたとしても、日本語が話せるとは言えません。介護を受けるご老人も不安で仕方ないと思います。言葉が通じにくい外国人の介護を受けても、

「介護の質が悪い。施設の利用料を安くしろ!」

などと言われるのが落ちだと思います。安い労働力を浸かっているのだから、安くしろとも言われるかもしれませんね。介護施設でも格差社会が生まれそうです。あまりお金に余裕が無い方は、外国人の介護を受け。お金に余裕のある方は日本人の介護を受けられる…。

日本人でさえ介護現場ではストレスが溜まり、事件、事故が起こっています。日本そのものに馴染んでいない外国人が、ご老人相手に介護をする。とんでもないストレスでしょう。不幸な事故、事件が起こらないことを祈るのみです。




さて、

外国人技能実習生の宿舎は、企業によって広さが違いますし、一人あたりの面積も違いがあります。新制度では一人あたりの面積は4.5㎡ですが、個室(寝室)の面積です。現行制度では、共有部分も全て含めて人数割りしていましたが、新制度ではNGです。

・個室面積が4.5㎡以上確保されていること
・窓があり日当たりがよいこと。
・部屋の見取り図

すでに新制度で技能実習計画認定申請をした企業があり、諸書類を提出しました所、宿舎に関しては上記3点の提出を求められました。部屋の見取り図に関しては、民間アパートを借り上げている場合は、不動産屋の資料をそのまま転用すると便利です。機構は広さ、家賃などをチェックしてきます。

私が担当している企業を見てみますと、現行制度ではOKでも、新制度だとアウトの企業が一社ありました。引っ越しも含めて検討させております。

制度の変更もありますが、実習生に個室を与えるよう企業に訴えています。大抵の企業ですと民間アパートを借り上げ、2DKの部屋に4名が住んでいます。これですとトラブルが大なり小なり起こります。プライベートの空間がないからです。4名中、1~3名が夜勤になった場合、あるいはその逆だと生活時間にずれが生じて、些細な事で喧嘩しがちです。

逆に2DKの部屋に二人暮らしですと、ケンカはほとんど起きておりません。

たしかにそうですよね。

自分自身、2DKの部屋に4名で住めるかと。日本人だったら絶対に嫌がるはずです。学生ではなく社会人となってから、自分の部屋に戻っても自由がない。くつろげない。こんな生活が3年続く…。耐えられる人は少ないでしょう。

「外国人だから、◯◯人だから4人部屋にぶち込んでも大丈夫」

という考えが、監理団体、受入企業にあるんですよね…。やはり外国人実習生を見下しているのでしょう。いくら経費節約と言えど、プライバシーの無い状況で暮らすのはきつい。特に、最近の中国人技能実習生たちはプライベートの時間を欲しがるようになりました。家賃が5000~10000円/月上がったとしても、部屋を変えたいという人が増えてきました。現在、私は個室を与えるよう企業に呼びかけています。

費用のことが気になるでしょう。しかし、外国からやってきて気持ちよく働いてもらうためには居住環境って絶対に大事です。必要経費、実習生が気持ちよく働いてもらうための投資と考えれば決して高いものではありません。

トラブルは確実に減ります。2DKの部屋に二人暮らしを勧めていきましょう。


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