派遣機関で行われる軍隊式の事前教育は必要不可欠

外国人技能実習制度は、左翼と保守側からも非難されやすい制度です。保守側からは、

  • 移民と同じような外国人を入れるな
  • 失踪して犯罪に走る外国人

まあ、私もこちらと同じ考えです。1年以上滞在するのは移民と同じと言われる方がいますが、3年間日本にいてその後日本に居座るという人はほとんどいないです。3年日本で過ごしてもモラルが低く、日本語をほとんど介さない、異文化を学べるほどのキャパシティを持たない連中ばかりです。本当にごく少数ですが、日本人と結婚したり、帰国後留学などで再来日する人もいます。

ただ、失踪して不法滞在者となり、不法就労となる元実習生は問題です。このような実習生を生み出さないためには、不法就労ブローカーの排除、理由の如何を問わず慢性的に失踪者を出している受入企業、監理団体の排除、建設、農業、水産加工などの失踪者の高い職種の受入れを無くすことです。制度はすでに出来てしまっているので、ある日いきなり全廃は難しいでしょう。徐々にバルブを締めていくような形で、不正を締め出していく。遅いやり方ですが、非常に日本的だと思います。

失踪した元外国人技能実習生と入管、警察のイタチごっこは終わらない

左翼側からは、

  • 外国人実習生に人権をっ!
  • 外国人技能実習は奴隷制度!
  • 実習生たちは可哀想な人達。
  • 実習生の賃金を上げろ。

ご存知のように、ユニオンなどに加入させ労働争議に持ち込む団体もあります。退職間際に企業の瑕疵を無理矢理作り出してゆすりたからせる連中です。これもまた左翼。

外国人技能実習制度に関するニュースを検索していて引っ掛かったのが左翼ジャーナリストの巣内尚子女史。ベトナム人技能実習生がとっても可哀想!と、これでもかと書かれています。

<ルポ>「外国人技能実習生ビジネス」と送り出し地ベトナムの悲鳴(5)来日前に受ける「軍隊式」の研修(巣内尚子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
数々の課題が指摘されてきた日本の「外国人技能実習生制度」。しかし現在、技能実習生として来日するベトナム人が増えている。この状況について、私はこれまでに、「<ルポ>「外国人技能実習生ビジネス」と送り出し

真っ向からボロクソに批判する記事であれば、こちらも書きやすいのですが、貧しい上っ面だけを取材して「~だろうか」「~だという」と深掘りをしない。貧しい人を上から目線で見て書いているような記事です。外国人技能実習制度は悪の制度だと言いたいのであれば、はっきりそう言え。廃止に追い込みたいのなら、記事で堂々と叫べ。中途半端な生ぬるい内容は勘弁してくれ。

彼女は外国派遣機関における軍隊式の事前に教育について批判的に書いております。

軍隊式を導入している派遣機関の方が、受入企業、監理団体にとって多少なりとも安心です(少なくとも気休めにはなる)。事前教育が軍隊式ですら取り入れていない派遣機関は問題外だと思っています。

何故か?

私たちは企業の方と面接に行き、選抜をしております。面接ではみんなそれなりに無礼を働くことはなく、猫をかぶっています。その様子を見て「なんだ、彼らも日本人の若者と変わらないじゃないか」と思ってしまう方もいます。

しかし、今まで受けてきた教育も日本と違うし、モラル、教養が低く、日本人と比べてわがまま、勘違いした自己主張、日本式の上下関係なんてわからない人達が多いのです。日本語はもちろんのこと、彼らが日本で働く時に、困らない程度の常識やマナー、秩序を叩き込んでおかないと本人たちが困るんです。

「上からの命令に従う人間でないと日本の会社で働けない」

このコメントを見る限り、なんてことを言うんだと思われるでしょう。
日本のように上下関係がはっきりしておらず、幼稚園から学生時代において規律正しい教育を受けていない、部活動で束縛された経験もなく、日本のような法治の下で暮らしたことがない人々です。

日本の教育は駄目だと言われる方もいますが、指示通りにキチンと並んだり、日々の清掃、みんなで歌を歌ったり、体育、運動会などの集団行動で培われる能力は他の国では得難いものなのです。

私たちは、これらを10年以上教育の中で身につけてきましたし、体に染み込んでいます。外国人技能実習生として来日している彼らは、このような素養をこれっぽっちも身につけていません。彼らに対して最も効率的に、短期間で教育するためにはどうしても軍隊式教育が必要なのです。

日本人と見れば「先生」と呼ぶことに違和感があります。私も呼ばれたくありません。やり過ぎだ、ちょっと方向がずれていると思っても、ルールを叩き込む、ルールに従う習慣を身につける。社会人となってからは我慢することが多くなる、理不尽なことも起こる。

日本人は感情表現がないとか下手とか言われています。

彼らは感情表現が豊かで喜怒哀楽をすぐに顔に出します。もちろん悪いことではありません。でも、仕事中に上司から指示を受けて、あからさまに嫌な顔をする、舌打ちをする、彼らの母国語で悪態をつく。嘲笑する。日本渡航前のマナー教育はしていても、座学ではわからないんです。軍隊式で厳しい規律を叩き込み、体力訓練などでクタクタにさせながらマナーを身につけさせないとわからないのです。

彼らは理屈で覚えさせるよりも体感させないと覚えられないのです。
とにかく軍隊式で辛い思いをしながら勉強した経験を与えないと、覚えられないのです。

今まで勉強をろくすっぽしてこなかった彼らが、座学のみの講習で日本のルールを覚えられると思いますか?ほとんど無理なのです。

軍隊式教育のお陰で、カッとなっても手を出さない、口答えをしないよう教育させているから日本でのトラブルを未然に防いでいるのです。まあ、起こっていますけれども、もしも軍隊式でなかったら、トラブルの数はもっと増えていると思います。

  • 軍隊式はやりすぎだ。
  • 人権がどうのこうの。
  • そうまでしてやる必要あるの?

左翼ジャーナリストの言う言葉は甘くて人道的です。しかし、先進国の常識や人権意識、法律で発展途上国の人間を縛るのはほとんど不可能なのです。彼らは先進国の進んだ人権意識をフル活用して、日本人に揺さぶりをかけてきます。母国では通らない道理を日本人に突きつけてくる、とんでもありませんよ。

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