外国人実習生受け入れを赤裸々にっ!

外国人技能実習生の受入れで起こったトラブル、選抜方法、失踪、どんな監理をすればよいのか…すべて書きますっ!

外国人技能実習生トラブル

問題を起こした外国人技能実習生に対して仏心を持ってしまってもろくなことにならない

外国人技能実習生を雇う理由は、労働力を安定的に確保すること、安くて使い勝手が良いからと思って受入れている企業さんが多いです。とは言え、彼らに対して非人道的な振る舞いは絶対にしてはなりません。私は何度も企業さんに対して言い続けているのですが、「自分たちだったらこんな宿舎に住めるんですか?」という宿舎に住まわせる企業が多い。

広さは問題ないんです。ただ、築年数が古くて傷んでいたり、インフラ設備が悪かったり。カビだらけだったり。

さらに、仕事内容も日本人が嫌がる業務、夜勤(まあ、これは外国人技能実習生がお望みのことが多いけど)をお願いしておいて賃金をちょろまかしたり、ちょっと気に食わない事があると監理団体にすぐに連絡する(でも、本人たちは直接実習生たちに注意しない)。

直接言うとトラブルになるからという考えなのでしょうけど、後日、通訳から言われると、なんですぐに注意してくれないんだ!と、実習生から不信感を持たれます。

  • 会社のイベントに呼ばない。
  • 実習生を冷遇する。
  • 実習生と話をしても仕方がないと思って放置する。
  • 一日有給を取っただけで大騒ぎ。

当然技能実習生にも非はあるでしょう。それはさておき、普段は実習生をないがしろ、あるいは現場の人間に管理を丸投げしているにも関わらず、実習生が大きなトラブルを起こし、警察沙汰、あるいは帰国せざる負えない状況になっても妙な仏心を起こして実習生を救済しようとする、おかしな人道的な経営者を見かけることがあります。

喧嘩をしたのに帰国させない

ベトナム人技能実習生同士が喧嘩。喧嘩の原因は日々の不満。よくあることです。一方は凶器である水煙管で相手をしたたかに打ちのめし、肉がえぐり取られたような状況で、針で縫うほどの大怪我でした。彼は相手から反撃を受けたものの、数カ所殴られた程度です。顔に痣が出来ていましたが、肉を抉られた方としては相手の方が軽傷だと思うでしょう。

私なら喧嘩両成敗でふたりとも帰国させていますし、企業に対しても絶対に帰国させるよう迫ります。

しかし、この企業を担当してる職員も優しく、社長もお優しい方です。

「若いんだし出来心だ。水に流して仲良くなってもらいたい。同じ国の人同士なんだから3年しっかり実習して帰国してほしい」

これにて一件落着で終わると思います?
きちんとお互いに謝罪して、過去を水に流せるのは日本人だけです。中国人はもちろん、ベトナム人だってそんなこと出来ません。一生恨むでしょう。一触即発の危機がずっと続くわけです。

他の実習生たちも火種が宿舎内に転がっているので落ち着かない。職場の日本人だって同じでしょう。悪いことをしても帰国させられないと思われ、実習生達を統率することができません。

もし、他の実習生が起こしたら、彼らを帰国させることは出来ないでしょう。帰国させられないという前例を作ってしまったわけですから。

 

もう一つの事例も喧嘩ですが、ふたりとも警察に拘留されてしまいました。
拘留期間が終了したら即時帰国させようと思っていたら、社長が仏心。頑張って貰おう!などと言い始めました。この時ばかりは、我々監理団体だけでなく従業員からも反対の声が上がり社長の意見は潰されました。

 

万引きしたのに帰国させない

万引きした中国人実習生。女の子だったのですが、盗癖があるようで、近所の畑にある野菜を盗んだことがあり、それに関しては我々が厳しく指導し、野菜を返すように言いましたが、社長は大反対。

「そんな事したらうちとご近所さんとの関係が悪くなっちゃうじゃないかあ~!」

アホかと。
近所のものを黙って盗ったんだから、返すのが道理。本当に近所付き合いを考えているのなら、きちんと謝罪してこそ筋が通るというもの。

で、彼女の行動はエスカレートしていき、イオンモールで万引き。Gメンに確保されました。話を聞くと常習だったらしく、警察に拘留されてしまいました。

でも、社長は、

「若いのだから、帰国させるのは可哀相。やり直しの機会を与えたい」

もうね…開いた口が塞がりません。

彼女は出てきましたよ。出てきましたけど、他の実習生との関係は最悪。噂によると他のお店でまた物を盗んできたそうです。派遣機関から彼女の両親に連絡をしてもらい、万引きの件を伝えました。両親からも説教をされたのでしょう。ネットチャットで親子喧嘩をしていたのを他の実習生が見ていたました。最終的には情緒不安定になり、途中帰国してしまいました。

 

問題が起こる背景

実習生自身の資質に問題があるのは確かです。しかしながら、生活環境、職場環境を見ればストレスが貯まる一方なのは明らか。複数人でボロアパートに住んでいればストレスは貯まるでしょう。職場では日本人との交流はない。常に疑心暗鬼の視線にさらされている。残業が少なく思うように貯金できない。

環境を一切考慮せずに妙な仏心だけは出す。日本人社員や他の実習生の気持ち、今後の受入れについて考えていない。

 

仏心はわかってもらえる?

日本人同士だったら通じるでしょう。しかし、外国人には通じません。日本暮らしが長くて、日本人の考え方がわかってくれる人なら理解できるし、感謝もするでしょう。

実習生、それも中国人やベトナム人に対して通じるものではありません。

「甘い、お人好し、バカ」

彼らならそう思うでしょうよ。仏心を起こすことで逆に舐められてしまうんです。ただでさ、中国人からは日本人はお人好しで優しくて正直と思われています。

彼らの社会では上記3点は負け犬の特徴であり、バカにされる対象なんです。基本的に日本人なんて簡単に騙せると思っています。彼らの歴史を見ればわかるように、圧倒的な力で人民を抑えられる人が敬われます。

彼らに対しては信賞必罰。悪いことをしたらきちっと罰すること。見せしめとして他の実習生に示す必要があります。ただ、良いことをしたらしっかり褒める。職場で良い成績を出したら金一封を渡すなど、けじめを付けることです。

普段けじめの無い経営者が、イザという時におかしな仏心を起こしても尊敬されません。侮られるだけですので、十分ご注意ください。



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